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武田薬品が日本で新規の経口プロテアソーム阻害薬イキサゾミブの製造販売承認申請を実施


大阪--(BUSINESS WIRE)--武田薬品工業株式会社(TSE:
4502
)は本日、厚生労働省にイキサゾミブの製造販売承認申請(NDA)を行ったと発表しました。イキサゾミブは、再発性もしくは難治性の多発性骨髄腫を治療するための初の経口プロテアソーム阻害薬です。




今回のNDA申請は国際第3相臨床試験であるTOURMALINE-MM1の結果に基づくもので、本試験の結果は4月にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)誌に掲載されました。本試験では、イキサゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾンという経口薬のみの3剤併用療法により、再発性/難治性多発性骨髄腫の患者において無増悪生存期間が有意に延長することが、管理可能な安全性プロファイルならびに経口投与の利便性および実用性とともに、実証されました。



武田薬品の最高医学・科学責任者(CMSO)であるアンドリュー・プランプ(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。「多発性骨髄腫は依然として、再発性・難治性の重篤な希少がんです。当社は、患者さんが現在直面している負担を一部軽減でき、有効性・忍容性・利便性のある治療法を求める未充足ニーズに対処するため、TOURMALINE-MM1を含む広範な国際第3相臨床試験プログラムを計画しました。今回のイキサゾミブのNDA申請が承認されれば、プロテアソーム阻害薬を含む経口薬のみの3剤併用療法が日本で初めて実現します。私たちは、イキサゾミブの開発に貢献いただいた患者さんと治験責任医師の方々に感謝するとともに、この革新的な医薬品を日本の患者さんに提供できる機会を心待ちにしています。」



多発性骨髄腫について



多発性骨髄腫は、骨髄に見られる形質細胞のがんです。多発性骨髄腫ではモノクローナルな形質細胞の一群、すなわち骨髄腫細胞ががん化して増殖します。これらの悪性形質細胞は体内の多くの骨に影響を与え、圧迫骨折、溶骨病変、それらに関連する疼痛をもたらす可能性があります。多発性骨髄腫は骨、免疫系、腎臓、赤血球数に影響する深刻な健康問題を数多くもたらす場合がありますが、最も一般的な症状には骨痛と、貧血の兆候である疲労が含まれます。多発性骨髄腫はまれな形態のがんで、世界では年間約11万4000人が新規に多発性骨髄腫と診断されています。日本では約1万4000人の多発性骨髄腫患者が存在すると報告されています。



イキサゾミブについて



イキサゾミブは新規の経口プロテアソーム阻害薬で、多発性骨髄腫と全身性軽鎖(AL)アミロイドーシス、その他の悪性腫瘍を対象に研究されています。イキサゾミブは2016年2月に、再発性/難治性多発性骨髄腫を抱える患者の治療薬として、厚生労働省から希少薬指定を受けました。米国では2015年7月にTOURMALINE-MM1データを基にNDA申請を行い、優先審査のPDUFA(審査終了目標日)の4カ月前となる2015年11月に、過去に少なくとも1種類の治療を受けている多発性骨髄腫患者の治療薬として、米食品医薬品局(FDA)から承認を取得しました。米国では“NINLARO®”の商標名で2015年12月から販売されています。



TOURMALINE試験について



武田薬品は世界各国の多発性骨髄腫患者と、その治療に当たっている医療専門家のため、革新的な治療薬の開発に真剣な努力を傾けているところであり、イキサゾミブの包括的臨床開発プログラムであるTOURMALINEはこうした現行の取り組みをさらに強化するものです。TOURMALINEでは計5件のピボタル試験が進行中で、4件で主要な多発性骨髄腫すべての患者集団を、1件で軽鎖アミロイドーシスを検討しています。




  • TOURMALINE-MM1では、再発性もしくは難治性または両方の多発性骨髄腫を対象にレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用でイキサゾミブとプラセボを比較検討しています。


  • TOURMALINE-MM2では、新規に多発性骨髄腫と診断された患者を対象にレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用でイキサゾミブとプラセボを比較検討しています。


  • TOURMALINE-MM3では、新規に多発性骨髄腫と診断された患者を対象に導入療法および自家幹細胞移植(ASCT)後の維持療法としてイキサゾミブとプラセボを比較検討しています。


  • TOURMALINE-MM4では、新規に多発性骨髄腫と診断され、自家幹細胞移植を受けていない患者を対象に維持療法としてイキサゾミブとプラセボを比較検討しています。


  • TOURMALINE-AL1では、再発性または難治性のALアミロイドーシス患者を対象に、イキサゾミブとデキサメタゾンの併用療法を医師が選択した特定のレジメンと比較検討しています。



TOURMALINEプログラムに加え、世界各国で数多くの研究者主導研究により、患者のためにイキサゾミブの評価が行われています。



希少薬指定について



イキサゾミブは2016年2月に、再発性/難治性多発性骨髄腫を抱える患者の治療薬として、厚生労働省から希少薬指定を受けました。希少薬指定の詳細については2016年2月26日付の下記のプレスリリースをご覧ください。



http://www.takeda.co.jp/news/2016/20160226_7321.html



重要な安全性情報(米国)



警告および注意




  • 血小板減少症がNINLAROで報告されています。治療中は血小板数を少なくとも月1回モニタリングし、最初の3サイクルではさらにモニタリング頻度の増加を検討します。標準治療ガイドラインに従い、投与量の変更および血小板輸血により血小板減少症を管理します。必要に応じ投与量を変更します。血小板のナディアは28日サイクルのそれぞれで14日~21日目に出現し、次のサイクルの開始までにベースラインまで回復しました。


  • 消化管毒性(下痢、便秘、悪心、嘔吐)がNINLAROで報告され、下痢止め薬と制吐薬の使用、および支持療法が必要となる場合があります。下痢の結果として3剤のうち1剤以上の投与中止に至ったのは、NINLAROレジメンの患者が1%、プラセボレジメンの患者が1%未満でした。重度の症状では投与量を変更します。


  • 末梢神経障害(感覚神経優位)がNINLAROで報告されています。最も多く報告されている反応は末梢感覚神経障害(NINLAROおよびプラセボの各レジメンでそれぞれ19%および14%)です。末梢運動神経障害の報告はいずれのレジメンでもまれでした(1%未満)。末梢神経障害の結果として3剤のうち1剤以上の投与中止に至ったのは、いずれのレジメンでも患者の1%でした。末梢神経障害の症状につき、患者をモニタリングし、必要に応じ投与量を変更します。


  • 末梢性浮腫がNINLAROで報告されています。体液貯留につきモニタリングします。根本原因を適宜究明し、必要に応じ支持療法を実施します。症状がグレード3ないし4の場合、処方情報に従ってデキサメタゾンの投与量を、またはNINLAROの投与量を変更します。


  • 皮膚反応:発疹(最も多くの場合は斑点状丘疹と斑状発疹)がNINLAROで報告されています。発疹の結果として3剤のうち1剤以上の投与中止に至ったのは、いずれのレジメンでも患者の1%未満でした。支持療法または投与量変更により発疹を管理します。


  • 肝毒性がNINLAROで報告されています。薬物性肝障害、肝細胞障害、肝脂肪変性、胆汁うっ滞性肝炎、肝毒性のそれぞれがNINLARO投与患者の1%未満で報告されています。肝機能障害のイベントが報告されています(NINLAROレジメンで6%、プラセボレジメンで5%)。治療中は肝酵素を定期的にモニタリングし、必要に応じ投与量を変更します。


  • 胚・胎児毒性:NINLAROは胎児に害を及ぼす場合があります。女性には胎児への潜在的リスクについて知らせ、妊娠を避け、治療中およびNINLAROの最終投与からさらに90日間は避妊法を用いるよう助言します。



有害反応



NINLAROレジメンで最も発生頻度が高く(20%以上)、プラセボレジメンよりも多く発生した有害反応はそれぞれ下痢(42%、36%)、便秘(34%、25%)、血小板減少症(78%、54%、有害事象とラボデータを統合)、末梢神経障害(28%、21%)、悪心(26%、21%)、末梢性浮腫(25%、18%)、嘔吐(22%、11%)、背部痛(21%、16%)でした。患者の2%以上で報告された重篤有害事象には血小板減少(2%)と下痢(2%)が含まれます。



特定集団




  • 肝障害:中等度から重度の肝障害を持つ患者ではNINLAROの投与開始量を3 mgに減らします。


  • 腎障害:透析を必要とする重度の腎障害または末期腎疾患を持つ患者ではNINLAROの投与開始量を3
    mgに減らします。NINLAROは非透析性です。


  • 授乳婦:女性にはNINLARO投与期間中は授乳を中止するよう助言します。



薬物相互作用:強力なCYP3A誘導薬とNINLAROの併用は避けます。



NINLAROの米国向けの完全な処方情報については下記をご覧ください。



https://www.ninlarohcp.com/safety



武田薬品工業について



武田薬品工業株式会社は研究開発を駆使する世界的製薬企業として、科学の成果を生活に変革をもたらす医薬品に橋渡しすることで、患者の健康を改善して患者に明るい未来をもたらすことに真剣な努力を傾けています。武田薬品はその研究活動をオンコロジー、消化器系疾患、中枢神経系の各治療領域に集中させています。また特殊な心血管疾患や後期開発段階のワクチン候補でも専用の開発プログラムを組んでいます。武田薬品は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な新製品と、新興市場におけるプレゼンスが、武田薬品の成長を加速させています。武田薬品の3万人以上の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。詳細情報についてはhttp://www.takeda.com/newsをご覧ください。



武田薬品の詳細情報については当社ウエブサイト(www.takeda.com)を、武田薬品工業株式会社のグローバルオンコロジービジネスユニットのブランドであるTakeda
Oncologyの詳細情報については本ブランドのウエブサイト(www.takedaoncology.com)をご覧ください。



businesswire.comのソースバージョン: http://www.businesswire.com/news/home/20160705005583/en/



本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。




Contacts


Takeda Pharmaceutical Company Limited
Japanese Media
Tsuyoshi
Tada, +81 (0) 3-3278-2417
tsuyoshi.tada@takeda.com
or
Media
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Amy Atwood, +1-617-444-2147
amy.atwood@takeda.com

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