カタール・ドーハ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 中東・アフリカの大手金融機関であるQNBグループは本日、トルコのファイナンス銀行の持ち分99.81%の取得を完了したと発表しました。
今回の取引は、QNBグループの国際拡大戦略の重要な節目となります。新市場としてトルコが加わり、トルコを代表する銀行がネットワークに統合されることで、QNBグループの国際的な基盤が一段と拡充されるとともに、トルコと中東地域全体、特にカタールとトルコ間の貿易の急速な発展と経済的な結びつきの強化によりますます大きな恩恵を受けることが期待されます。また今回の動きは、トルコの金融業界およびトルコ経済の長期見通しに対するQNBグループの信頼を反映しています。
ファイナンス銀行は、総資産、顧客預金および貸出額ベースでトルコ第5位の民間総合銀行であり、事業拡大を通じて、実績ある経験豊富な経営陣を擁する大手金融機関に成長してきました。620店舗を超える支店と1万2000人を超える従業員で構成される全国規模の業務ネットワークを有するファイナンス銀行の実顧客数は530万人を超えます。2016年3月31日時点のファイナンス銀行の国際財務報告基準ベースの総資産は320億米ドル、貸出額は218億米ドル、預金額は173億米ドル、総資本は38億米ドルでした。
QNBグループのアル・アーメッド・アルクワリ最高経営責任者（CEO）は、次のように述べています。
「今回の取引は、2017年までに中東・アフリカ地域の象徴的存在になるというQNBのビジョンにとって大きな躍進です。当行の戦略は、競争的優位性を持つ高成長市場に集中することです。市場規模も人口規模も大きく、これまで高い成長率を記録し、強固な経済基盤と銀行業界を持ち、欧州、アジア、アフリカが交差する戦略的な場所に位置するトルコは、まさにそうした市場です。トルコおよびファイナンス銀行の今後の発展と国際市場との総合的接続の一段の強化に関わり、ファイナンス銀行をQNBグループの一員として次の段階に引き上げていくことを大変楽しみにしています。」
現在、QNBグループはファイナンス銀行の株式の99.81%を保有しており、トルコで残りの0.19%に対する強制公開買い付け（MTO）を実施します。
今回の買収について、ファイナンス銀行のオメル・アラス会長兼グループ最高経営責任者（CEO）は次のように述べています。
「今回の買収は、ファイナンス銀行にとって胸躍る素晴らしい出来事です。ファイナンス銀行が新たな時代に進み、QNBグループの一員となることは極めて喜ばしいことであり、本取引はファイナンス銀行の卓越性と世界的に認められたスタンダードを明確に証明しています。今回の買収を機にファイナンス銀行は新たな段階に入ることになり、当行も加わったQNBの大規模な国際的ネットワークを通じてお客さまとステークホルダーの皆さまに比類ないサービスを提供していくことができます。」
QNBグループは、カタール最大の銀行、そして中東・アフリカ地域の有力金融機関へと着実に成長してきました。QNBは中東・アフリカ地域で最も価値の高いブランドとされており、トルコで業務を行う国際銀行の中で最も信用格付の高い金融機関です。
ファイナンス銀行の買収に伴い、QNBグループの拠点は世界の3つの大陸、30カ国以上に拡大しており、高度で総合的な商品とサービスを提供しています。従業員総数は2万7300人を超え、1200カ所以上の支店で業務を行っています。また、ATMネットワークの端末設置台数は4300台を超えます。
QNBグループの詳細については、こちらをご覧ください：http://www.qnb.com
ファイナンス銀行 – トルコ
1987年にトルコで設立されたファイナンス銀行はQNBの子会社で、トルコで業務を行う民間銀行大手5行の一角を成しています。ファイナンス銀行は、1万2000人を超える銀行業務の専門家を通じて530万人以上のお客さまにサービスを提供しています。ファイナンス銀行は大規模な企業および個人向けプラットフォームを確立しており、さらに投資銀行、証券、リース、ファクタリング、資産運用といった付随的な業務にも従事しています。ファイナンス銀行は、トルコの81都市のうち71都市に620店舗以上の支店を展開しています。
*配信元：ME
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