米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団は本日、クリントン財団の創設者で第42代合衆国大統領を務めたビル・クリントン氏が、2016年1月22~23日にカリフォルニア州デイナポイントのラグーナ・クリフ・マリオット・リゾート&スパで開催される第4回年次世界患者安全・科学・技術サミットで基調演説を行うと発表しました。クリントン元大統領が本サミットに参加するのはこれで4年目となります。
患者安全運動財団創設者のジョー・キアニは、次のように述べています。「私たちが進める患者安全運動は、2012年のクリントン・グローバル・イニシアチブ会議で、2020年までに予防可能な死亡をゼロにするという公約に端を発しています。このサミットは単に情報に関するものではなく、誓約と行動に関するものです。私たちは患者安全にとって最大の課題に立ち向かっており、患者安全を劇的に改善して医療費を大幅に削減できる試験済みのソリューションを共同開発・共有しています。当財団は、ブラジル、英国、ドイツ、メキシコ、スコットランド、スペインを含む多くの国々の主要な機関がこの運動に参加していることを光栄に思います。大いに期待できるのは、この世界的な運動が比較的短期間で多くの命を救っており、多くの誓約の結果が表れ始めたばかりだという点です。」
世界保健機関(WHO)によれば、先進国では患者の約10人に1人が病院で診療を受ける間に被害を受けています。世界的には毎年何億人という人々が被害を受けています。医療過誤は米国で死因の第3位を占めています。WHOは、医療の質の低さが原因で全医療費の20%~40%が無駄に費やされている点に注目しています。安全に関する研究は、追加的な入院、訴訟費、院内感染、障害、生産性喪失、医療費が一部の国では年間190億ドル、米国ではなんと1兆ドルの負担を強いていることを示しています。航空業界のように高リスクを伴うと認識されている業界の方が、安全に関する実績は医療業界よりはるかに優れています。航空機の利用者が搭乗中に被害を受ける確率は100万分の1であるのに対し、患者が医療を受けている際に被害を受ける確率は300分の1です。
これまでのところ、1400以上の医療組織を代表する医療専門家と病院管理者が患者安全運動財団を通じて誓約しています。40社以上の医療技術企業が、適切なビジネス慣行と患者安全の追求で自社のデータを公開すると誓約しました。コミットメントまたは約束を行っている組織の詳細情報についてはwww.patientsafetymovement.org/commitmentsをご覧ください。
1月22日と23日に開催される2016年サミットで出席者はコミットメントを発表し、最新の「実施可能な患者安全ソリューション」(APSS)を検討します。患者安全に関して新しい課題が2つ扱われます。気道の安全確保と分娩時の安全を最大限に高めることです。救急医療科(ED)と集中治療室(ICU)での気道挿管は高リスクの処置で、失敗は予防可能な死亡ないし障害を小児、成人、高齢者にもたらす場合があります。EDおよびICUの環境下における気道確保失敗の発生率は50分の1と高く、死亡または脳障害の発生率はOR環境下より38倍(ED)から58倍(ICU)高いと報告されています。さらに不注意によるか早すぎる抜管も死亡ないし重度障害をもたらす場合があります。2つ目の問題として、米疾病予防管理センター(CDC)によれば、毎年約650人の女性が出産中ないし出産後間もなく死亡しています。米国における母体死亡率はこの20年間で2倍近く増大しました。重度の母体罹病ないし母体死亡をもたらす病気で最も予防可能であるのは、産科出血、重度高血圧症、感染症です。
患者安全運動は今年、人道賞に加え、2015年患者安全運動イノベーション賞の3組の受賞者を発表します。受賞者には、病院での予防可能な死亡の根絶に向け、大きな前進をもたらすプロセスないし製品のイノベーションに対し、計8万5000ドルの賞金が贈られます。
詳細情報については患者安全運動財団のウェブサイトをご覧ください。報道関係者の皆さまは、http://www.cvent.com/d/brqylj/4Wを通じて、またはIrene
Paigah(電話858-859-7001または電子メールirene@paigah.com)を通じてプレスパスをお申し込みいただけます。
患者安全運動財団について
毎年、世界中で300万人以上、米国で20万人以上が、予防可能な要因により病院で死亡しています。患者安全運動財団は、2020年までに予防可能な死亡を米国で0まで(0X2020)、また世界で劇的に減らすべく、マシモ医療倫理・革新・競争財団の支援により設立されました。患者安全を改善するには、患者、医療提供者、医療技術企業、政府、雇用主、民間保険組織を含むすべての関係者の協働努力が必要です。患者安全運動財団は、すべての関係者と協力して患者安全の問題と解決策に取り組みます。当財団は、招待制の患者安全・科学・技術サミットも毎年開催しています。次のサミットは、2016年1月22~23日にカリフォルニア州デイナポイントで開催され、世界の最も優秀な人々が参集して、示唆に富む議論や現状に挑戦する新たなアイデアを繰り出します。患者安全の課題に対処するための具体的で影響力が大きく実施可能なソリューションを紹介し、自社製品の購入者にデータを共有するよう医療技術企業に促し、病院に実施可能な患者安全ソリューションの実施に全力を傾けてもらうよう呼び掛けることで、当財団は2020年までに予防可能な死亡をゼロにすべく取り組んでいます。www.patientsafetymovement.orgをご覧ください。
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