starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

アスベスト(石綿)健康被害についての無料電話相談会 愛知、岐阜、三重の弁護士が名古屋市で2025年6月21日開催


アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団は、2025年6月21日に無料電話相談会を開催します。これは、建設アスベスト被害に対する最高裁判決後、新設された「建設アスベスト給付金制度」についての情報提供を目的としています。弁護士や専門医が対応し、詳細な法的アドバイスや医療機関紹介も行います。対象は愛知、岐阜、三重の地域住民で、アスベスト疾患、じん肺、健康被害についての相談が無料でできます。さらなる情報提供のため、築年数の古い建物でのアスベスト曝露や今後の訴訟手続きに関する関心も集まっています。


チラシ表


チラシ裏

アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団は、2025年6月21日(土)にアスベスト(石綿)健康被害についての無料電話相談会を実施いたします。
アスベスト疾患やじん肺に詳しい医師も相談に応じ、詳しい医師や病院を紹介します。秘密は厳守し、相談は無料です。


【無料電話相談会 概要】
愛知、岐阜、三重の弁護士が無料でアスベスト・じん肺被害の救済制度・救済方法等に関する電話相談に応じます。
アスベスト疾患やじん肺に詳しい医師も相談に応じます。秘密厳守し、相談は無料です。

受付日時 : 2025年6月21日(土)午前10時~午後3時
電話相談番号: 050-3096-6400
実施場所 : 金山総合法律事務所
〒460-0022
愛知県名古屋市中区金山1丁目9番17号 金山スズキビル8階
主催 : アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団
(代表者弁護士 田巻 紘子)
詳細 : https://asbestos110.jp/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/439612/LL_img_439612_1.jpg
チラシ表

以下、アスベスト健康被害についての電話相談会の開催趣旨と、電話相談で確認可能な内容等をお伝えいたします。


【実施の趣旨:建設アスベスト健康被害集団訴訟最高裁判決を受けて】
(1) 令和3年5月17日、最高裁判所は、全国4か所(横浜、東京、京都、大阪)の原告団による建設アスベスト健康被害集団訴訟について統一的な判決を言い渡し、国の責任を認めました。また、最高裁は、民法719条後段の類推適用により、建材の市場占有率(シェア)の大きい建設材料のメーカーの賠償責任についても幅広く認めつつ、高裁でメーカーごとの責任の範囲や賠償額を審理し直すよう命じました。その後、各地の差戻審において続々と和解が成立しています。
裁判所が示す和解案も例えば本年1月31日の東京高裁においては、どのメーカーに責任が認められるかや損害額の内容が収れんされつつあることを前提に被害者の高齢化に伴う被害回復の緊急性や後続訴訟を含めた早期解決が図られることを期待するとした和解案の提示がされています。

最高裁は、昭和50年10月1日(特定化学物質障害予防規則改正時)から平成16年10月1日(改正労働安全衛生法施行令施行時)の間、国により呼吸用保護具の使用義務付け等に関する適切な規制がなされていなかったとして、同期間内に屋内の建設現場で働いてアスベストにさらされたことにより健康被害に遭われた方に対し、国の責任を認めています。なお、個人事業主として建設業に携わるいわゆる一人親方も救済の対象となっています。直近では、本年2月21日付で最高裁裁判所第3小法廷は、北海道建設アスベスト第1陣訴訟について、被告建材メーカーの上告および上告受理申立について、上告棄却および上告を受理しない旨の決定がなされました。
これにより、令和3年5月17日、最高裁判所に判断枠組みを前提とした建材メーカー4社の損害賠償責任が確定しました。

上記最高裁判決の後にも、各地で、続々と新たな被害者を原告とする訴訟が提起されています。

(2) そして、上記最高裁判決を受けて、「建設アスベスト給付金制度」が令和4年1月19日に施行されました。
建設アスベスト給付金制度は、建設業務に従事していた方のうち、昭和47年10月1日から昭和50年9月30日までの間に石綿の吹付け作業を行っていた方及び昭和50年10月1日から平成16年9月30日までの間に屋内作業を行っていた方で、アスベストを原因とする一定の健康被害を受けた方を対象に、国から最大で1300万円が支給されるというものです。

屋内作業を行っていたかどうかは個別具体的に判断されますが、一般的に屋内作業があるとされている職種として、以下のものが例示されています。
大工(墨出し、型枠を含む)、左官、鉄骨工(建築鉄工)、溶接工、ブロック工、軽天工、タイル工、内装工、塗装工、吹付工、はつり、解体工、配管設備工、ダクト工、空調設備工、空調設備撤去工、電工・電気保安工、保温工、エレベーター設置工、自動ドア工、畳工、ガラス工、サッシ工、建具工、清掃・ハウスクリーニング、現場監督、機械工、防災設備工、築炉工

(3) 上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、多くの被害者が救済の対象となりうる大きな意義のあるものです。令和6年6月19日に厚生労働省が公表した「令和5年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40728.html 」内の図3-1によると、アスベスト疾患による労災認定者のうち建設業の占める割合が65.2%と最も多く、建設業に従事した方のアスベスト健康被害は多数にのぼっています。これは、建材にアスベストが大量に使われていたこと、国の住宅政策等による建設需要により多くの建設作業従事者が建設作業中にアスベストにさらされたためです。

当然、東海3県においても建設アスベストによる被害者が多くおられますが、国や建材メーカーへの損害賠償請求ができることについての周知は不十分な状況です。
上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、建設アスベストによる健康被害が広く救済される端緒となるものです。

そして、令和4年10月に、厚生労働省から、「建設現場で石綿に曝露し、石綿関連疾患を発症された労働者、一人親方やそのご家族皆様へ」というタイトルの通知が被災者、及びその遺族へと発送されました。これには建設アスベスト給付金制度の概要やそのための情報提供を受けるための方法が記載されていますが、それでも十分でない場合があります。

本年4月16日までに開催された第39回認定審査会の結果について、これまでの審査件数は合計8645件です。このうち「認定相当」は合計8226件(約95%)、「不認定相当」が合計245件(約3%)、「無効」(請求後、認定前に死亡したケース)が108件(約1%)となっています(参考資料:「建設アスベスト給付金認定審査会審査結果(R7.3.18現在)(pdf)」 https://kenasu.jp/news/20250401-1701/ )。
労災支給決定等情報提供サービスを利用できる事案(労災認定を受けている方)の審査については比較的スムーズに審査が進んでいるようですが、他方一人親方や事業主など、労災認定を受けておられないケースについては、受付後、認定審査会にかかるまで長期間を要しているのが実情です。
追加の資料を求められるケースも多くあり、個人では対応が難しいこともあります。

(4) アスベスト健康被害についての国や企業への損害賠償請求については、情報提供が未だ不十分な状況であり、弁護士による支援が不可欠です。また、現在症状がない方でも健康診断を定期的に受けられる制度があり、その時々で適切な救済手段を検討する必要があります。
そこで、アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団は、東海3県にお住まいの方を対象に電話相談会を開催することといたしました。
当日は、弁護士だけでなくアスベスト疾患に詳しい専門医も電話相談に応じます。


【アスベスト被害救済等についての説明】
アスベストは戦後の高度経済成長期に大量輸入・大量使用され、建材等のみならず、思いもかけない場面で使用されてきました。誰もがどこかでアスベストにばく露された可能性があり、アスベストにばく露された被害者は膨大な数にのぼります。石綿関連疾患は、アスベストに曝露した時点から長期間経過して発症することが多く、中皮腫に至っては潜伏期間が平均して35年程度あります。アスベストの製造、輸入、譲渡、提供、使用が全面禁止されたのは2006年であること、築年数の古い建物には多量の石綿が含まれていること等からしても、今後も被害者の数は増加していくと見込まれます。実際に、新しく疾患を発症したとして相談に来られる方が現在も多数おられます。
救済手段としては、国や建材メーカーへの訴訟提起の他、雇用主への訴訟提起、労災申請(労働者や、特別加入の一人親方)、石綿救済法に基づく救済(アスベスト工場の近隣住民等の労働者以外の方)、健康管理手帳の取得(労働者で健康被害がまだ出ていない方)等があります。

アスベストによる健康被害には以下がございます。
肺がん(石綿肺所見等のあるもの)、中皮腫、びまん性胸膜肥厚、良性石綿胸水、石綿肺

救済を受けるには、アスベストによる健康被害である事を立証する必要があります。病態は様々なためにアスベスト関連疾患の専門医でなければ判断がつかない微妙なケースもありえ、アスベスト疾患の専門医による支援も不可欠です。当弁護団は専門医の協力をえながら、適切な救済を受けられるよう支援を行います。


【アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団】
アスベスト・じん肺による健康被害の法的救済を図ることを目的に東海3県を中心とする弁護士によって組織された団体です。
2005年の弁護団結成以来,毎年春と秋に110番(電話相談)活動を実施し、年間平均して20件から50件ほどの相談実績があります。

現時点において、弁護団としては2018年以降に集計した事件に限っても約80件の被害回復を実現し、被災者やご遺族の賠償金を受け取るお手伝いをしてきました。弁護団としては、国家賠償請求、企業に対する損害賠償請求訴訟、労災申請、石綿救済法に基づく申請、健康管理手帳の取得支援などの活動をしています。
企業に対する損害賠償請求訴訟は、公表可能なものに限定されますが、直近では、2023年9月27日に名古屋地裁において、石綿曝露作業に従事して死亡した方について大同特殊鋼株式会社の子会社の責任を認める判決がなされ、2023年9月28日には名古屋高裁において、石綿曝露作業に従事して死亡した方の遺族が会社との間で相場より少額の賠償金を会社が支払うことで精算を行う旨の合意をした事案で当該合意を錯誤により無効であるとして1審に差し戻す判決がなされました。
相談日から遡って7年前に亡くなった労働者について、当時の担当医からは病気についてアスベストが原因ではないと言われたことから、労災申請を諦めていた遺族から当弁護団が依頼を受け、石綿健康被害救済法(労災申請が時効となった方を対象とする救済法)に基づく申請をしたところ、仕事を行っていた際に石綿に曝露したことが原因で死亡したと認められ、特別遺族年金が受給できるようになった事例もあります。

その他、アスベスト・じん肺被害救済を目指す他の団体と共同した取り組みを行い、岐阜県羽島市でニチアス羽島工場の従業員・周辺住民を対象とする相談会を開くなど、ニチアス羽島工場のアスベスト被害問題にも取り組んでいます。

弁護団ホームページ(給付金について): https://asbestos110.jp/lp/
弁護団ホームページ(総合) : http://asbestos110.jp/
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.