ARCACLAVISでの多要素認証イメージ
「まばたき検知」によるなりすまし防止
多要素認証の具体例
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ARCACLAVISでの多要素認証イメージ
■背景
昨今、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びの充実を目指し、教育のICT化が急速に進められています。教育のICT化は学校の働き方改革にも大きな影響を与え、紙ベースが主流の業務がデジタル化されることで、教師の長時間勤務の解消や、効果的な指導につながる各教師間での実践知や暗黙知の共有も期待されています。一方で、多くの教育委員会では校務支援システムを閉じた環境で運用しているため、校務用PC端末も職員室に固定されているなど、テレワークなどの多様な働き方が想定されていないという課題があります。
文部科学省はガイドラインを改定(※2)し、クラウドサービスの利活用を前提としたネットワーク構成を目指す方向性を打ち出して、なりすましを防ぐ多要素認証の導入を推奨しています。
また、医療の現場においても、少子高齢化が進む中で国民の健康増進や切れ目のない質の高い医療の提供に向けて、保健・医療情報(介護含む)の利活用を図るために、電子カルテや全国医療プラットフォームなどデジタル化が加速しています。個人情報を取り扱うためのセキュリティリスク対策も重要とされ、厚生労働省のガイドラインでも、2027年時点で稼働している電子カルテなどの医療情報システムには二要素認証が必須と定められているなど、多要素認証への対応が急務となっています。
このたび、両備システムズとパナソニック コネクトは、厳格な本人確認や利便性の向上を目指し、共創を開始します。まずは、140万ライセンス以上の販売実績を持ち、独自開発の「まばたき検知」機能などを兼ね備えた、両備システムズの多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS」に、厳格な本人認証が求められる空港の出入国ゲートや、医療機関などに約11万9千台採用(※3)されている顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)など様々な現場で活用されているパナソニック コネクトの世界最高水準(※1)の顔認証技術を、PC ログオン時の生体認証として組み込みます。これを契機に、両社は教育や医療など様々な業界のデジタル化における多様なセキュリティ課題に向け、新たなソリューションを共創していきます。
■具体的な共創の取り組みについて
子供たちの個人情報を取り扱う校務支援システムに繋がる校務用のPCや、患者の詳細な個人情報を管理する医療情報システムに繋がるPCでは、より厳格な情報の取り扱いが要求されます。従来のID・パスワードでの本人確認では、これらの貸し借りや漏洩などでなりすましによる不正アクセスのリスクがありました。
今回、両備システムズ独自の「まばたき検知」によるなりすまし防止に対応した「ARCACLAVIS」にパナソニック コネクトの顔認証技術を活用することで、PC内蔵カメラでの顔認証によるスムーズかつ厳格な本人確認を実現します。
この顔認証技術はマスク着用の他、眼鏡の着用や顔の角度、経年変化にも対応します。
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「まばたき検知」によるなりすまし防止
今後は、パナソニック コネクトのテクノロジーと両備システムズの多要素認証ツール「ARCACLAVIS」および同製品と親和性が高い医療向けのセキュリティサービスパッケージ「Ryobi-MediSec」などを活用し、医療分野に向けてセキュリティソリューションを展開します。
併せて民間企業、自治体、教育機関など、医療分野に限らず厳格な本人確認や利便性の向上が求められる市場に対しても、両社の高い技術力と豊富なラインアップで最適なソリューションを提供し、両社は2030年度にセキュリティ事業の売上20億円を目指します。
(※1):2022年11月6日のNIST(FRVT 1:1)経年変化評価において、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位を獲得しました。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1)で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1)でも世界5位にランクインするなど世界最高水準の評価結果を得ております。
(※2):文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和6年1月改訂)」
厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(令和5年5月)」
(※3):2023年度末時点。顔認証付きカードリーダーについて: https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_onlineinfo
■両備システムズ「ARCACLAVIS」について
「ARCACLAVIS」は、ICカードや生体情報による多要素認証により、PC利用時の本人認証を強化するセキュリティソリューションです。1998年の販売開始よりトータル140万ライセンスの導入実績があり、2015年に日本で初めて「顔認証によるPCログオンの多要素認証」を提供。その後、両備システムズ独自開発の「まばたき検知」によるなりすまし防止により、より厳格な本人認証を実現しています。
※多要素認証とは
正規の利用者を判別する為に利用される「認証の要素」は3種類に分類されています。
1. 正規の利用者だけが知っている情報(知識)
2. 正規の利用者だけが持っているモノ(所持)
3. 正規の利用者の身体的な特徴(存在)
多要素認証はこれら3種類のうち、異なる複数の要素を組み合わせて認証を行う方式です。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/393923/LL_img_393923_3.jpg
多要素認証の具体例
▼多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS」について
https://www.ryobi.co.jp/security/
■パナソニック コネクトの顔認証技術について
パナソニック コネクトの顔認証は、40年以上に渡るカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、NIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位(※1)の評価を獲得しました。
顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適にご利用いただけます。これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開してきており、1日30万回超の固有の顔認証を達成してきました(パナソニック コネクト調べ)。今後も、世界最高水準の顔認証技術と、現場での使いやすさを追求し、お客様との実証実験を重ねて実現したUXデザインとの融合により、さまざまな現場を安心・安全かつ効率化することに貢献してまいります。
▼パナソニック コネクトの顔認証ソリューションについて
https://connect.panasonic.com/jp-ja/solutions/facial-recognition
■株式会社両備システムズについて
両備システムズは1969年に設立し、官公庁、医療機関、教育機関などの公共分野を中心に、民間企業にも幅広い分野へ関係会社5社で両備システムズグループとしてICTサービスを展開しています。地方の独立系ICT企業で、データセンターサービス、セキュリティコンサルティングやBPOサービスまで専門性の高いサービスをワンストップで提供しているのも特徴です。また、岡山県を中心に、運輸、交通や不動産、製造業、生活産業など多角的に事業を展開する両備グループの一員でもあり、多様な業種でDXの共創に挑戦しています。
▼株式会社両備システムズ ホームページ
https://www.ryobi.co.jp/
■パナソニック コネクト株式会社について
パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,300名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円(2022年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。
また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
▼パナソニック コネクト株式会社 ホームページ
https://connect.panasonic.com
▼パナソニック コネクト Newsroom
https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom