2022年はシルバー認定、PRIDE指標2023ではゴールド認定をいただきました!
1月31日より当社の取り組み事例を紹介する静岡市主催セミナーのチラシ
授賞式の基調講演は本社でも視聴
認定状を受け取った代表取締役社長・櫻井 弘紀
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2022年はシルバー認定、PRIDE指標2023ではゴールド認定をいただきました!
昨年は、沖縄県の委託事業者として各地でのNPO法人から問い合わせをいただき、インタビューを受けました。沖縄県が主催するLGBTQや性の多様性について理解を深めるための企業向け社員研修で、昨年12月から今年2月まで各地の会場で、当社の事例が紹介されています。
また、今年は1月31日から期間限定で、静岡市主催の「企業向け性の多様性セミナー(オンデマンド)」でも、当社の事例を発表します。
当社は、前年のPRIDE指標2022に初めて申請をし、シルバー認定を受けました。その際には、当社のような中小企業が認定を受けられるとは思っていませんでした。シルバー認定を受けてから、より「何かできる事がないか」と少しずつですが歩みを進めております。また初めての認定を受けた翌年にゴールドを獲得できたことを誇りに思い、2024年は中小企業のヒントになるよう資料などを公開します。第一弾として、1月31日から配信の静岡市主催のセミナーでの投影した資料を当社ホームページに公開します。当社の事例を参考にしてくださる事業者が増えることで、社会全体が誰もが働きやすくなることを願っています。
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1月31日より当社の取り組み事例を紹介する静岡市主催セミナーのチラシ
◆PRIDE指標とは
work with Prideが、2016年に日本初の職場におけるLGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティ(以下 LGBTQ+)への取組みの評価指標として策定。5つの評価指標の名称は、PRIDEの各文字に合わせて、1.Policy 2.Representation 3.Inspiration 4.Development 5.Engagement/Empowermentとしている。
(任意団体work with Pride ホームページより引用)
【シルバー認定から1年でゴールド認定を受けられた理由】
2023年は年3回、LGBTQ+や性の多様性について理解を深めるため、社内勉強会として「レインボー勉強会」を開催しました。
第1回は、2023年3月28日。LGBTQに関する用語を学び、沼津市がオンライン配信した講演の様子を見る時間を作り、「性はグラデーション」という概念に触れました。第2回は、6月2日。この日は、グループワークをメインに行いました。第3回は11月7日。PRIDE指標2023の授賞式に社長の櫻井 弘紀が出席し、本社では、オンライン配信されたカンファレンスの様子を社員が視聴しました。
こうした取り組みの発端は、まずPRIDE指標というものを知り、申請をするにあたってできることを一つずつクリアしていった、というのが始まりです。最初から取り組みが行えたのではなく、申請書を読み解きながら進めていったのが実態です。それでも、一歩踏み出し、二歩目を進み、としていき、今があると感じています。レインボー勉強会を始めた当初は従業員数が25名でした。最初の勉強会の呼びかけには、建設分野の従業員は全員が参加をし、トレーニングジムの従業員はオンラインで店舗から参加をしました。普段から顔を合わせて仕事を進める、経営層と従業員が同じフロアで働くことが出来る環境だからこそ、多くの従業員が自分事としてこの取り組みに加われたと思っています。
【レインボー勉強会を開いて感じた中小企業のLGBTQ+施策の課題】
当社は、防水塗装の専門工事を1987年よりメインの事業として行っています。2019年には別事業としてトレーニングジムの運営をしています。それぞれの事業規模・内容に合わせて必要な人材を雇用していますが、2022年より「企画推進室」を立ち上げ、どちらの事業のプレーヤーとしてではなく、会社全体の企画を進めるセクションを作りました。それまで、社長がメインに担ってきた採用・人事を担ったり、従業員の働き方について経営層と従業員との間に入ったり、ジムの集客方法に関わったりと様々な業務を担っています。当社では企画推進室ができたことで、それまで経営層が行ってきた従業員のケアを、同じ従業員の立場で考え、話を聞き、動くようになれたと考えます。
現在は、企画推進室と役員で経理部長の大野が中心となり、レインボー勉強会を開いています。会社にとっても従業員にとっても初めての取り組みを行う中で、中小企業でLGBTQ+施策を行う際の課題は以下の3点と考えました。
●課題1:担当者がいない
当社のように経営層が採用人事を担っている企業も多いと思います。経営層がどのような思いで採用人事を行っているのか、というのが従業員に伝わっていない場合もあります。
当社は、経営層からLGBTQ+施策を行いたい、という発信からスタートしています。採用人事を仲間づくりと捉えており、LGBTQ+施策を行うことはその一環です。採用人事を担うことになった企画推進室が、「誰もが働きやすい環境」を考えるうちに、自然とLGBTQ+施策も必要と捉え、実行していく流れになりました。
●課題2:知らない・分からないから動けない
性的マジョリティだから、マイノリティの人のことが分からない、知らないから、傷つけてしまうかもしれない。と思い、躊躇して進められない、と思っている人も多いかもしれません。知らないからこそ、従業員とともに学びながら、一緒に考えていく、という気持ちで、当社はレインボー勉強会を開いています。
●課題3:時間がない
従業員はそれぞれの部署でプロフェッショナルとしてその仕事に従事しています。レインボー勉強会に参加することは、難しい場合もあると考え、日程の早めの周知やオンライン参加、録画の共有、資料や社内報での情報共有など、その日の参加がかなわなくても、第二・第三の方法で繋がれるようにと考えています。
このように、当社は当社なりの方法で進められることから進めていく、というのを大事にしています。当社のように専門部署がなくても、始められることからスタートし、少しずつ従業員が仲間になっていく、ということが進めば、中小企業のLGBTQ+施策も進むと考えます。
【大企業でなくても今からできる!誰もが働きやすい会社づくり】
当社の事例紹介を行った、静岡市主催の「企業向け性の多様性にセミナー」はオンライン配信にて、以下の内容で行われます。
※静岡市のホームページ( https://www.city.shizuoka.lg.jp/003_000001_00175.html )より引用
配信期間:2024年1月31日(水)~2月13日(火)
受付期間:2月12日(月)まで
テーマ :「職場でのLGBTQ施策、事例」
内容 :・LGBTQに関する企業の対応例(ハード面、ソフト面)
・お客様への対応について
・企業がLGBTQについてすぐ対応できること
講師 :株式会社アカルク 代表取締役社長 堀川 歩さん
事例紹介:・PRIDE指標2023 ゴールド受賞
三井住友海上火災保険株式会社
人事部ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
推進ユニット課長 西村 章子さん
・PRIDE指標2023 ゴールド受賞
株式会社スエヒロ工業
企画推進室長 石山 千華
対象 :静岡市内企業・事業所の経営者・総務人事等の担当者
又はLGBTQに関心のある方(無料)
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授賞式の基調講演は本社でも視聴
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認定状を受け取った代表取締役社長・櫻井 弘紀
対象は静岡市内の企業・事業所となっていますが、オンライン配信のため、静岡市担当者によると、全国各地からの視聴も受け付けるとのことです。
今回の事例紹介収録の際には、12枚のスライドを映しながらお話をしました。大企業の取り組みと当社のような規模の取り組みでは差があることは承知の上で、従業員30人ほどの会社でできることは何か、という点以上に、どんな気持ちをもって取り組んでいるのか、というメッセージを伝えたいと思い、参加しました。収録時に、大企業の取り組みを伺い、当社も始めるまでに色々なことを考えたけど、どんな形でもまず始められたことがよかったな、と感じました。
当社が取り組みを始める前のように一歩踏み出すこと自体に躊躇している中小企業も多くあると思いますので、まず、この事例紹介で使った資料を当社ホームページで誰でもダウンロードできるようにし、今後は、当社のレインボー勉強会使用した資料なども公開していきたいと考えています。
今後、株式会社スエヒロ工業は、自社だけでなく、性的マイノリティの方が一人でも自分らしく働きやすい社会となるよう、当社なりにできる取り組みを続けていき、メイン事業の防水塗装工事の考えと同じく誰もが安心して暮らせる街づくりの一員として機能していきます。
■会社概要
会社名 : 株式会社スエヒロ工業
従業員数: 33名(役員3名を含む)/2023年12月1日時点
本社 : 静岡県沼津市足高287-29
URL : http://www.suehiro-kogyou.co.jp/
代表者 : 代表取締役社長 櫻井 弘紀
事業内容: 防水工事業、塗装工事業、左官工事業、内装仕上工事業、
とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、
タイル・レンガ・ブロック工事業、板金工事業、建設工事業、
ヘルスケアウェルネス事業
設立 : 1987年5月1日