昆虫学博士に学ぶ ”ホタル” 」スペシャルWEBコンテンツ公開
昆虫学博士による生育環境調査と、上五島・相河川のホタル
昆虫学博士・大庭准教授と町民のフィールドワークや勉強会を開催
ゲンジ ボタルは人里に近い、生活排水が流れ込まないような清流をすみかとします
一般社団法人 新上五島町観光物産協会(長崎県南松浦郡新上五島町有川郷428-31 代表理事 望月 秀起)は「昆虫学博士に学ぶ”ホタル”」スペシャルWEBコンテンツを3回シリーズで公開いたします。
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昆虫学博士に学ぶ ”ホタル” 」スペシャルWEBコンテンツ公開
・ : https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/feature/hotaru
秋に清流でカワニナ(ゲンジボタルやヘイケボタルといった水生ホタル幼虫の餌とされる巻貝の一種)を食べながら成長を続け、夏の訪れと共に町内あちこちで光輝くゲンジボタルは上五島の風物詩として昔から愛されています。
当町で見られるホタルは、見た目はゲンジボタルそのものですが、光り方がとにかく早く、1 秒に 1 回光ることから、これまで発見されてきたものとは異なるため、新たに「五島列島型ゲンジボタル」に分類されています。これは、五島列島の中でも当町が位置する若松島、中通島、そして福江島、久賀島、宇久島のみに分布することがわかっています。
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昆虫学博士による生育環境調査と、上五島・相河川のホタル
この度、この「五島列島型ゲンジボタル」をより多くの方に知っていただくため、昆虫学博士こと長崎大学教育学部 生物学教室 准教授/博士(学術)大庭伸也氏に、ホタルの生態や最新の分析結果、ホタル観賞する場合の注意事項などをわかりやすく解説していただきました。
大庭准教授は、五島列島のホタルの明滅パターンがこれまでに報告されていたものに比べて速いという特異性を明らかにし、論文を学術誌Entomological Scienceに発表。五島列島型ゲンジボタルの論文で2021年日本昆虫学会論文賞受賞されています。
※大庭准教授と研究グループの発表論文(2020年)「Variation in flash speed of Japanese firefly, Luciola cruciata (Coleoptera: Lampyridae), identifies distinct southern “quick-flash” population on Goto Islands」
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昆虫学博士・大庭准教授と町民のフィールドワークや勉強会を開催
<スペシャルWEBコンテンツ概要>
シリーズ1.ホタルの生態:ホタルの一生、ホタルはなぜ光る、どうやって光る
シリーズ2.五島列島型ゲンジボタル:五島列島型ゲンジボタルの特徴、新たな発見/考察
シリーズ3.ホタル観賞のすすめ:おすすめの場所と時間帯、ホタル観賞時の注意事項他
ゲンジボタル の学名は「Luciola cruciata=光る十字架」。体色は黒色、前胸部の左右がピンク色で、中央に十字架形の黒い模様があるため、このような学名になったと言われています。新上五島町は、江戸時代に幕府の厳しい弾圧によって信仰を隠さなければならなかったキリスト教徒が、新天地として移住した場所でもあり、現在も町内には29の教会がひっそりと佇み、大切に守られています。 また当町は、上空から見ると十字の形をしています。今年も5月下旬ごろから、町内のあちこちでホタルが光り始めます。今年はぜひ上五島で、歴史に思いを馳せながらホタルの煌めきをご堪能ください。
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ゲンジ ボタルは人里に近い、生活排水が流れ込まないような清流をすみかとします