演劇企画ユニット劇団山本屋「10号」『不器用な三角形は足枷を喰いちぎる』が2022年12月7日 (水) ~2022年12月11日 (日)にシアター・アルファ東京(東京都渋谷区東3-24-7B1F)にて上演されます。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。
カンフェティにてチケット発売中
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はじめに
「舞台は人類最古の総合芸術」という考えに基づいて、演劇で年代や国境を越えるという新たな挑戦をしていく企画ユニット「演劇企画ユニット劇団山本屋」ではこの冬、主宰で作・演出の山本タクによる、「ゴスペル」との出会いからインスパイアされた作品『不器用な三角形は足枷を喰いちぎる』を、シアター・アルファ東京(恵比寿)にて上演いたします。
ゴスペル音楽の誕生に思いを馳せると、苦しい状況下にあったアフリカ系アメリカの人々の祈りであり、娯楽であり、大切な叫びであり、自由を勝ち取ろうとした人々のかけがえのない音楽でした。
その精神に背中を押され、「自由と統制の支配の物語」を紡ぎます。
出演は主演に、ドラマ中心に活躍中で今回初舞台となる西村元貴、ヒロインには『アニー』のアニー役はじめミュージカル中心に活躍している飯塚萌木、個性派タレントや舞台俳優・作家など多彩な活躍を続ける鳥居みゆき 等、そして、「和製スティービー・ワンダー」とも称される盲目のピアノマン、木下航志氏のピアノ生演奏も加わり、劇団山本屋の2年ぶり新作をソウルフルにお届けします。
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木下航志(きしたこうし)プロフィール
1989年鹿児島県生まれ。未熟児網膜症の為、生後一か月で失明。2歳からピアノをスタート。10歳の時NHKのドキュメンタリーTV番組にて紹介される。14歳で再びNHK「木下航志14歳の旅立ち」で紹介される。2005年愛・地球博EXPOのジャパンウィークに参加。2006年デビューアルバム「絆」をリリース。2009年国連本部にてパフォーマンスを行う。2017/18年パラフェス、パラ駅伝でパフォーマンスを行う。2020年YouTube「木下航志ミュージックチャンネル」をスタート。現在までフル・アルバム4枚(ベスト含む)ミニ・アルバム2枚シングル4枚をリリースしている。
企画にあたって
今作は大きなテーマとして「ゴスペル」に焦点を当てた作品です。
先日、親しくしている方から「ゴスペルが好きそう」という理由で突如ゴスペル体験にお誘い頂きました。 実は私は小さい頃は父親の趣味でクラシックばかり聴かされていたので「ゴスペル」という世界と接点はありませんでしたが、「24 年前、上京して初めて友達になった役者仲間が『天使にラブソングを』が大好きだったなあ・・」なんていうことを思い出し、気付けばそのゴスペル体験の場に足を運んでいました。
思えばこれが今回の企画の第一歩目だったと思います。 体験には様々な人が参加していました。
仕事帰りの方や、趣味で来ている主婦の方もいらっしゃれば、歌う事が好きで参加していて、この時間は心が洗われるようだと話されている方もいました。
そして私が話を聞いた方々は口を揃えたように
「これは、歌ってみないとわからないよ」と笑っておっしゃってました。
半信半疑且つ、歌が苦手だったため意を決して臨んだ私ですが、歌の持つ生命力が体を突き抜け、独特のリズムが体を揺らし、気付いた時には音楽に体が支配されていました。
歌い終わると、何かの達成感を得ると共に自然と笑顔になっていました。 楽譜が無く口承(歌って伝えるもの)であるゴスペルは黒人にとって娯楽であり、大切な叫びであり、独自の言語や宗教を一切剥奪された奴隷制時代のアフリカ人にとっては、かけがえの無いものだと知り、私はこの感動を舞台として伝えたいと感じました。
ゴスペルについて調べるうちに、2020 年に政府の政策を疑問視する歌を発表して逮捕されルワンダのゴスペル歌手が独房内で自殺しているという記事を目にしました。
そのゴスペル歌手の自殺に疑問視を持った各国は、国際的な調査が必要だと見解を出しました。そしてその数日後、手を後ろで縛られて、血塗れで横たわるそのゴスペル歌手似の写真が SNS で拡散されました。
「日本はゴスペルを堂々と歌える国で最高だよ」
ゴスペルの取材をさせてもらった帰り際に小さい声で先生がつぶやいた事を思い出しました。 世界の平和を望み、自由を勝ち取ろうとした人々のゴスペルという音楽に合わせて、今一度、自由と統制の支配の物語を届けたいと考えました。
山本タク
作品イメージ
脈が時間の流れを伝えていって、死にゆくあの日を迎えに行くよ
「コンコンコン」
この物語はある男の面接から始まり、次の世界への新しい扉を開く。
男の名前はハレルヨ。
ある日突然、ハレルヨに命を救われたという女性、ミソラがやってくる。
しかしそれはハレルヨにとって、身に覚えのない出来事だった。
ドキドキドキドキ。ねぇ、それも音楽だね。
生まれる前に聴いたあの音楽を探している。彼にとっての音楽を。
想い出と共に音が鮮明になっていき、最後に辿り着いた結末とは…。
世界一自由な音楽を取り戻したかった。
「3 人の音楽を取り戻したかったんだよね」
そして私たちは楽譜を閉じた。
時はすぎて今に至る。
団体概要
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作・演出の山本タクが主宰を務める。「来る者拒まず」をモットーに特定の役者を持たず「舞台は人類最古の総合芸術」という考えに基づき、演劇で年代や国境を越えるという新たな挑戦をしていく企画ユニット。稽古期間から公演が終わるまでの期間において関係者全てを劇団員とし、演劇にゼロから関わり作品を<創る>という、演劇古来からの手法を採用している。
2014年12月に旗揚げ。東京芸術劇場をはじめとする数々の本公演を上演。
【主宰 山本タク プロフィール】
山口県出身。1980年11月1日生まれ。脚本/演出/役者 ゲームクリエーター 戯曲「モルヒネと海」で演出家デビュー。 映画や小説、イベント、などの構成やアクトトレーナーを手がける。 「世界最古の総合芸術を創造する」をモットーに演劇企画ユニット劇団山本屋主宰を務め、1号公演「あまもり」を東京芸術劇場で上演。 作品作りにおいては、年代や国境を越えた人間の根本にある二律背反や愚かさをコミカル且つリアルに描き出すことを大切にしている。 近年は、戦争を扱った世田谷観音奉納舞台「天泣に散りゆく」の野外舞台や、震災を知らない子供達に演劇で伝える。を コンセプトに神戸新聞社と共同で阪神・淡路大震災をテーマにした「午前 5 時 47 分の時計台」など社会派の作品にも手がける。
公演概要
演劇企画ユニット劇団山本屋「10号」
『不器用な三角形は足枷を喰いちぎる』
公演期間:2022年12月7日 (水) ~2022年12月11日 (日)
会場:シアター・アルファ東京(東京都渋谷区東3-24-7B1F)
■出演者
西村元貴/飯塚萌木
久下恭平/三浦海里/北出流星/南出めぐみ
布施紀行/辛嶋慶/浦野和樹/鮫嶋樹/中村唯/山室知世/山口拳生/小城祐介/MIO
宮路遥香/田中愛理/内野七星/吉田拓史/岡田涼/星野司/牧ひかる/山本梨桜菜/田中綸太郎/密野大輔/櫻井由佳/大友みのり/倉嶋しおり/滝澤龍輝
竹石悟朗/真嶋真紀人/栗山絵美
鳥居みゆき
ピアノ演奏:木下航志
■スタッフ
作・演出 :山本タク
舞台監督:山田剛史
演出助手:田淵晃基
音響:田上篤志
照明:南香織(LICHT-ER)
制作:薄田菜々子
プロデューサー:山本 卓
企画・製作:演劇企画ユニット劇団山本屋
■公演スケジュール
2022年12月7日(水)~11日(日)
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)13:00/18:00
10日(土)13:00/18:00
11日(日)12:00/16:30
※開場は、開演の30分前です。
※上演時間:約2時間10分
■チケット料金
最前列席(1・2列目):6,800円
一般:6,000円
(全席指定・税込)
※当日各200円UP
<カンフェティ限定>
1, 000円割引!一般 前売:6,000円 → カンフェティ席:5,000円!
(全席指定・税込)