マッチング支援の概要
本事業では、企業の参入検討・開発・製品の普及を支援するため、介護現場の課題や実際の介護現場で機器の効果等を検証することができる実証フィールド等を紹介いたします。
本年度は、昨年度公開された介護の現場の課題の一覧(以下 ニーズリスト)を拡充し、新たに開発企業と介護ロボットの販売・アフターサービス事業者とのマッチング支援が始動いたします。また、今後介護ロボット業界についてわかりやすく解説した新しいコンテンツも追加する予定です。
既に介護ロボットを開発している企業のみならず、介護ロボットの開発を検討している企業も参画可能です。
■介護ロボットのニーズ・シーズ マッチング支援事業の背景・目的
日本の高齢化は、世界に例を見ない速度で進行しており、介護人材不足が大きな課題となっています。限られたマンパワーを有効に活用する解決策の一つとして、高齢者の自立支援を促進し、また介護従事者の負担を軽減し質の高い介護を実現するためにロボット・センサーなどの活用が期待されています。
本事業は、介護現場の課題(ニーズ)、開発企業が持つ製品、試作機、要素技術(シーズ)など、それぞれのマッチングを支援する事で、介護現場の真のニーズを汲み取った介護ロボットの開発を促進させる事を目的としています。
■介護ロボットのニーズ・シーズ マッチング支援事業の概要
<マッチング支援とは>
本事業では、企業の参入検討・開発・製品の普及を支援するため、介護現場の課題や機器を検証するための実証フィールド等を紹介いたします。
具体的には、エントリー企業に対し、以下のような紹介、取次を実施します。
1. ニーズリストを介したニーズの紹介、取次
2. 実証・検証に関わる相談及びフィールド(介護施設・リビングラボなど)の紹介
3. 製品、技術を有する開発企業、製品の普及・活用促進を行う企業の紹介、取次
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/313626/LL_img_313626_1.png
マッチング支援の概要
■開発企業等のエントリー募集
本事業のマッチング支援を希望する方は、ホームページからエントリーください。
https://www.kaigo-ns-plat.com/
<エントリー対象者>
介護現場で活用されるテクノロジーを開発する企業、新たに介護ロボット分野への参入を検討する企業、要素技術を保有する企業、介護ロボット等の販売やアフターサービスを実施する企業
■令和4年度の新しい取り組み
令和4年度の「介護ロボットのニーズ・シーズ マッチング支援事業」では、昨年度の事業に加え、以下の新しい取り組みを実施します。
1. 介護現場のニーズリストの拡充、継続更新
2. 介護ロボット開発企業と、販売・アフターサービス事業者とのマッチング支援
3. 介護ロボット業界についてわかりやすく解説した新しいコンテンツ「介護テック業界の歩き方」の追加(予定)
1. 介護現場のニーズのリストの拡充
ニーズのリストには、施設及び在宅の介護現場における様々な課題が含まれております。昨年度公開されたリストに加え、本年度は全国17か所に設置される相談窓口から寄せられた現場の具体的なニーズ(対象者、場面、現場の工夫等)が追加されています。また、現場の最新のニーズを反映させるため、リストは継続的に更新されます。
下記リンクより、介護現場のニーズリストを確認することが可能です。
介護現場のニーズリスト: https://www.kaigo-ns-plat.com/needs/
2. 販売・アフターサービス事業者とのマッチング支援
本年度は、これまでの開発企業同士のマッチング支援に加え、介護ロボットの上市を目指している、または上市済の製品を持つ開発企業に対して、新たに介護ロボットや福祉用具の販売・アフターサービス等を行っている事業者を紹介・取次いたします。
3. 新コンテンツ「介護テック業界の歩き方」の追加(予定)
本年度のホームページでは、介護テック業界への参入を検討する企業に向け、介護テック業界の動向や特徴をわかりやすく解説した新しいコンテンツ「介護テック業界の歩き方」を追加します。
このコンテンツでは、介護現場における介助の場面を紹介する動画や、介護業界の動向に関する情報をわかりやすく掲載する予定であり、随時コンテンツを追加していきます。
【介護ロボット開発に向けた支援について】
本事業は、厚生労働省「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」の一環として実施されています。同事業では全国17か所の相談窓口の設置、介護ロボットの評価・効果検証を実施する全国8か所のリビングラボ(開発の促進機関)によるネットワークの形成、実証フィールドの整備などを行うことで、全国にプラットフォームを構築し、介護ロボットの開発・実証・普及の流れを加速化することを目指しています。
【今後について】
当社は、本事業の事務局運営を通じて、介護現場のニーズと開発企業のシーズをマッチング支援することにより、介護ロボットの開発から普及までの流れをより一層加速化することを目指します。