紙コップを起点とする循環システム
スタジアムで使用される『Gスマイルカップ』
コンポスト設備による堆肥化の様子
今般の実証実験では、ガンバ大阪が実施する2022年のJ1リーグのホームゲームの際に、会場(パナソニックスタジアム吹田)内で販売されるドリンク用として、当社の生分解性樹脂「BioPBS(TM)」を使用した紙コップ約10万個を提供します。
使用された紙コップは、スタジアムに設置された食品残渣発酵分解装置で食品残渣物などと一緒に1次発酵を行います。1次発酵物は、堆肥場にて2次、3次発酵を行ったのち、農作物の栽培に利用できる堆肥に生まれ変わります。2022年のシーズンを通して、このような紙コップを起点とした循環型システムの実証実験を行います。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/297704/LL_img_297704_1.jpg
紙コップを起点とする循環システム
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/297704/LL_img_297704_2.jpg
スタジアムで使用される『Gスマイルカップ』
この取り組みは、大阪府が2019年1月に行った「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」および同宣言に基づき2021年8月に設置され、吹田市も参画している「おおさかプラスチック対策推進プラットフォーム」における、プラスチックの資源循環を推進する活動の一環として実施されます。
当社は今後も、様々な企業・自治体などとも連携しながら、循環型システムの構築を積極的に実施し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献してまいります。
▼本実証実験に参加する企業・団体(順不同)
大阪府、吹田市、株式会社ガンバ大阪
▼本件の当社における協力企業(順不同)
旭洋株式会社、日本マタイ株式会社、東洋アルミエコープロダクツ株式会社、株式会社日本HP、株式会社マルタカ、株式会社シンギ
【ご参考】
BioPBS(TM)は、当社が開発、基本特許を有し、当社とタイ PTT Global Chemical社が折半出資するPTT MCC Biochem Company Limitedが製造する植物由来の生分解性樹脂で、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない樹脂素材です。また、他の生分解性樹脂に比べ、低温ヒートシール性・耐熱性・柔軟性などで優れた性能を有しています。
通常、紙コップの内側には耐水性のためにポリエチレン(非生分解性樹脂)でラミネート加工が施されています。そのラミネート材料に BioPBS(TM)を用いることで、紙コップ全体がコンポスト設備や土壌で分解可能になります。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/297704/LL_img_297704_3.png
コンポスト設備による堆肥化の様子