図表1● Webブランド指数 総合ランキング トップ50
図表2● 【一般企業編(ネット専業企業除く)】Webブランド指数ランキングトップ10
図表3● 「サントリー」のスコアチャート
図表4● 「キユーピー商品サイト」のスコアチャート
【調査結果のポイント】
●総合ランキングは「楽天市場」が2019-秋冬以来の首位を獲得。前回トップの「Yahoo! JAPAN」は第2位
●一般企業編(インターネット専業企業を除く)では、「サントリー」が8回連続でトップ。「キユーピー商品サイト」「パナソニック商品情報」が続く
●スコア上昇サイトトップ3は「楽天カード」「永谷園」「CLUB Panasonic」。サイトをリニューアルした「永谷園」は「サイト・ユーザビリティ」の評価が大幅に上昇
■総合ランキング第1位「楽天市場」。製品購入やキャンペーンコンテンツ利用など、サイト接触による「行動喚起」が高評価で、首位に返り咲き
調査対象500サイト中の総合ランキング第1位となったのは、「楽天市場」で、2019-秋冬調査以来の首位を獲得した。第2位は前回トップの「Yahoo! JAPAN」、第3位の「Amazon」は前回5位から順位を上げた(図表1)。
第1位の「楽天市場」のWebブランド指数(WBI)は、前回107.8ポイントから5.2ポイント増の113.0ポイント。個別の評価指標のうち、「行動喚起」の評価が500サイト中1位と極めて高く、サイトからの製品・サービスの購入やキャンペーンコンテンツの利用など、サイト接触をきっかけとした行動が活発なサイトとなっている。自由意見ではポイントサービスへの言及が多く、サイトの積極的な利用を促していることが伺える。サイトに対する「好感(気に入っている、好きである)」の評価も高く、日々の生活に密着したオンラインショッピングサイトとして高い支持を得ている。
■一般企業サイト編トップ3は「サントリー」「キユーピー商品サイト」「パナソニック商品情報」
一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「サントリー」「キユーピー商品サイト」「パナソニック商品情報」となった(図表2)。
第1位の「サントリー」のWBIは前回のスコアから3.7ポイント増の84.4ポイントで、8回連続トップ(図表3)。500サイトでの全体順位は第7位だった。個別の指標では「態度変容:企業活動」が、前回から増減なしの93.7ポイントとなり、500サイト全体でトップの評価を獲得。自由意見では、コーポレートメッセージ「水と生きる」を掲げた動画が、今回の調査でも高い評価を得た。また、今回は「製品・サービスへの関心」の評価が上昇したことで、「態度変容:製品・サービス」のスコアを伸ばした。
第2位の「キユーピー商品サイト」はWBIが前回から7.5ポイント増の74.9ポイント(図表4)。500サイトでの全体順位は、前回の第18位から第9位に上昇した。6つの個別指数全てでスコアが上昇し、「態度変容:製品・サービス」は全体で第1位の評価を獲得。個別の項目では「サイト上のキャンペーン・ゲーム・レシピなどを利用したくなった」の回答率が上昇。自由意見からもサイトに掲載している「レシピ」について好意的な評価が多い。自宅で過ごす時間が増えた中で、野菜や健康をテーマとしたレシピなど「キユーピーらしさ」のある情報発信に関心が高まったとみられる。
■スコア上昇サイトは、「楽天カード」「永谷園」「CLUB Panasonic」
前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトのトップ3は「楽天カード」「永谷園」「CLUB Panasonic」となった(図表5)。「楽天カード」は前回から19.9ポイント増の89.7ポイント(図表6)、「永谷園」は14.6ポイント増の67.8ポイントだった。
「楽天カード」は6つの個別指数全ての評価が前回を上回った。特に「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」「行動喚起」「態度変容:企業活動」の4項目は10ポイント以上スコアが上昇。総合ランキングトップの「楽天市場」と同様に、自由意見では楽天ポイントに関するコメントが多く見られ、サイト上で「ポイントが貯まる」キャンペーンコンテンツへの注目度が高い。
サイトをリニューアルした「永谷園」は、「サイト・ユーザビリティ」のスコアが大幅に上昇。トップページのコンテンツとして、「アレンジレシピ」「食や品質、環境活動」といった製品・サービスと企業の取り組みの両面での情報発信を行っており、「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」の指標がともに上昇した。
「CLUB Panasonic」は「態度変容:製品・サービス」が上昇。自由意見では、製品の使い方の紹介や、会員向けのオンラインイベント・キャンペーンに関する情報を発信する「くらしインフォメーション」が好評だった。
ノミネートサイト500サイトのうち、前回2020-秋冬調査から今回2021-春夏調査の間にトップページをリニューアルしたサイトは61サイト(※)となった。リニューアルの傾向として、インターネット注文やオンライン接客などへの導線を拡充し、オンラインでの行動喚起を強化したサイトが増えつつある。また、コーポレートサイトを中心に、トップページ上で企業の理念・パーパスやサステナビリティへの取り組みを軸としたサイトへリニューアルする動きも見られる。企業サイトの情報発信が変わっていく中で、一般生活者のサイトの見方や評価も今後一層、変化していく可能性がある。マーケティングや広報活動におけるサイトの貢献度を本調査で確認し、顧客接点の改善やブランド力の強化に、ぜひお役立ていただきたい。
※リニューアルサイト数は、前回(2020/10)と今回(2021/4)の調査期間中に、それぞれノミネート対象サイトのトップページを閲覧し、デザイン・構成に変更があったかどうかを当社が確認した結果によるもの。
図表1● Webブランド指数 総合ランキング トップ50
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/LL_img_262320_1.png
図表1● Webブランド指数 総合ランキング トップ50
図表2● 【一般企業編(ネット専業企業除く)】Webブランド指数ランキングトップ10
https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/img_262320_2.png
図表3● 「サントリー」のスコアチャート
https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/img_262320_3.png
図表4● 「キユーピー商品サイト」のスコアチャート
https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/img_262320_4.png
図表5● Webブランド指数 スコア上昇ランキングトップ10
https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/img_262320_5.png
※ ランキング表中のサイト名表記は、トップページのタイトルによるサイトの正式名称。
図表6● 「楽天カード」のスコアチャート
https://www.atpress.ne.jp/releases/262320/img_262320_6.png
■Webブランド調査について
(URL: https://consult.nikkeibp.co.jp/branding/solutions/web-brand/ )
調査目的 :Webサイトのブランド力を測定し、企業や団体のWebにおける
ブランド・コミュニケーション戦略の成果を定点観測する
調査手法 :インターネット調査
調査対象 :全国、20歳以上のインターネット・ユーザー
(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)
有効回答数 :37,236件
調査対象ブランド:企業や団体が運営する日本の主要500サイト
調査実施期間 :2021年4月2日(金)~4月15日(木)
※半年ごとに年2回実施(春夏:4月、秋冬:10月)
調査企画・実施 :日経BPコンサルティング
■日経BPコンサルティング
日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)