「バッテリレス水漏れ検知キット」設置イメージ
エイブリック製「バッテリレス漏水センサ」
京都府総合見本市会館と「バッテリレス漏水センサ」の設置例
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256206/LL_img_256206_1.png
「バッテリレス水漏れ検知キット」設置イメージ
【水漏れ検知キットについて】
テクサーは2020年3月に株式会社GENECH DATA SOLUTIONS(本社:京都府京都市、代表取締役:荒井 登志樹、以下「G-DAS」)との業務提携に合意し、センサーを含めたIoT通信ネットワークの構築を容易かつ安価に実現できるZETAと、G-DASがこれまで培ってきたIoTソリューション向けの豊富なテンプレートや標準化されたプログラム資産によって「ZETA App Kit」シリーズの開発・提供を行なってまいりました。「ZETA App Kit」はIoTセンサー、通信インフラ、クラウドサービス、可視化アプリを全てパッケージしたワンストップソリューションとして、ユーザーにとって費用や導入効果が分かりやすい商品構成となっております。
「ZETA App Kit」シリーズのうち「水漏れ検知キット」は、ビルや工場内で発生する漏水を検知し、PC画面や電子メールで水漏れしたことをお知らせするサービスです。
オフィスビルやテナントビル・商業施設における水漏れ・漏水は、設備や商品に大きな被害をもたらします。特に深夜や休業日といった人のいない時間帯に水漏れや漏水が発生してしまうと、人が気付くまで漏水が継続するということになり、気が付いたときには大損害といった事態にもなりかねません。また、経年劣化したビルから漏水が発生し、入居テナントの内装設備や什器、PCなどの電気製品などに損害を与えたために、テナントからビルオーナーに多額の損害賠償を請求されるような事案も後を絶ちません。
「水漏れ検知キット」は、ZETA通信モジュールを搭載した電池式の漏水センサーを簡単に設置し、このような漏水をリアルタイムで検出します。アプリのダッシュボード画面に表示される警報に加えて、電子メールでのお知らせ機能を標準搭載し、速やかな初動対応を支援します。
さらに、電池駆動式のZETA 漏水センサーを利用した標準キットに加えて、エイブリックが開発したCLEAN-Boost(R) 技術を応用した「バッテリレス漏水センサ」を採用することで、多くの無線式漏水センサーを利用するユーザーの電池交換の手間と心配が解消されることになります。
【「バッテリレス水漏れ検知キット」概要・ラインナップ】
ZETA基地局とZETA BLE Gatewayおよび「バッテリレス漏水センサ」を設置することで、すぐにPCやタブレットで複数個所の漏水状況の監視ができ、漏水時にアラートメールが届きます。
【エイブリック製「バッテリレス漏水センサ」について】
エイブリックは、微小な電力を蓄電、昇圧して一気に大きな電力を放電することを可能にする蓄電昇圧回路技術であるCLEAN-Boost(R)技術を開発しました。これまで捨てられていたような微小な自然エネルギー(振動や熱)で発電した電力を最大で約30,000倍にまで大きくして放電することが可能で、BLE(Bluetooth Low Energy)などの低消費電力無線通信機器を搭載したIoTデバイスの通信動力源として利用できます。
このCLEAN-Boost(R)技術を応用した製品の一つが「バッテリレス漏水センサ」となります。 「バッテリレス漏水センサ」は、電源を不要とし、水漏れした水から発電して無線で水漏れをお知らせするセンサーです。バッテリや電源、通信配線の敷設工事が不要なので、工事に伴うコストや手間が省け、既存の建築物や施設・設備に簡便に設置することが可能です。大掛かりな工事の必要性から諦めていた既存施設の水漏れトラブルも早期発見が可能になります。また、雨漏れや水漏れの有無を人の目によって確認していた定期点検も「バッテリレス漏水センサ」を使用頂くことで、省力化することが可能です。
更に、電池交換の必要が無いためメンテナンスの省力化に貢献するほか、電池の廃棄がないことから「環境にやさしい」センサーという側面をもちます。
「バッテリレス漏水センサ」を採用した「バッテリレス水漏れ検知キット」では水漏れを検知した「バッテリレス漏水センサ」から発信されたBLE信号をZETA BLE Gatewayが受信し、ZETA通信によってAP(基地局)へ転送、これをZETA Cloud Platformへ送信します。
【特徴】
●バッテリレス・電源レス
●BLEにより通信配線工事不要
●バッテリ交換不要で地球にやさしい
●センサリボンの連結が可能(最大15m)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/256206/LL_img_256206_2.jpg
エイブリック製「バッテリレス漏水センサ」
【導入事例・・・京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ)様の例】
「バッテリレス水漏れ検知キット」は既に京都府総合見本市会館様に導入されています。近年増加傾向にあるゲリラ豪雨により、展示ホールの天井に設けられたトップライトの窓枠から雨水が侵入する事案が発生しました。通常の巡回点検などでは設備スタッフが容易に立ち入ることができない、展示ホールの天井裏に雨水が侵入してしまっていたため、発見が遅れると甚大な被害となりかねない事案でした。この事案について、ご担当者より、「当時は、朝から雨模様で、9時前後から強風とたたきつけるような雨になり、雨漏りを心配しておりました。アラートメールを受信した直後に現場に向かったところ、窓枠から雨水の侵入があり目視で確認することが出来ました。
その後、迅速に雨漏り対応を施すことができたため、幸い大事には至ることはありませんでした。」とのコメントをお寄せ頂き、「バッテリレス水漏れ検知キット」の効果が証明された結果となりました。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/256206/LL_img_256206_3.png
京都府総合見本市会館と「バッテリレス漏水センサ」の設置例
【今後の展開】
エイブリックの「バッテリレス漏水センサ」は非常にコンパクトな設計のため狭い場所にも設置が可能で、あらゆる場所の漏水の連続監視を実現します。またZETA BLE Gatewayとの組み合わせによって、多数の漏水検知を、大掛かりな設置工事を必要とせずに利用することが可能です。今回の「バッテリレス水漏れ検知キット」はオフィスビル・テナントビル・公共施設に加えて工場設備や物流施設など、広範囲に適用が可能であり、今後ますますの需要が期待できます。
エイブリックとテクサーは、ZETAの低消費電力双方向通信に着目し、CLEAN-Boost(R) 技術を活用したZETA電池レスセンサーの開発によって、新しいIoTソリューションの展開を目指します。
さらに両社の協業によって、日本と中国250社超のZETAアライアンス企業を通じて、中国や東南アジアに向けた展開を視野に入れており、今後ますます強固な協力体制を構築してまいります。
■株式会社テクサー 概要
社名 : 株式会社テクサー
本社所在地 : 東京都港区芝2-5-19 ITOビル5階
創立 : 2016年10月21日
資本金 : 2億円(資本準備金含む)
代表取締役CEO: 朱 強
主な事業内容 : ・低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)
応用システムの開発と販売
・インドア・ナビゲーション応用システムの開発と販売
・スマート・センサエッジ・システムの開発と販売
ホームページ : https://techsor.co.jp
■エイブリック株式会社 概要
社名 : エイブリック株式会社
本社所在地 : 東京都港区三田3-9-6
営業開始 : 2016年1月5日
資本金 : 92億5,000万円
代表取締役社長兼CEO: 石合 信正
主な事業内容 : アナログ半導体製品の設計、開発、製造および販売
ホームページ : https://www.ablic.com