システム構成イメージ
1.開発の背景と目的
マンション管理員の高齢化・人材不足に伴う採用難は、マンション管理業界において問題となっています。特に管理員の採用難は深刻な問題で、雇用創出・維持のために賃上げも余儀なくされているのが現状です。一方、マンション管理組合でも管理費の見直しが必要になっている状況が散見され、これらは利害が相反することからその解決策の構築が急務となっています。マンション管理会社と管理組合、それぞれの抱えている問題点を解消しマンション居住者の生活の質向上および資産価値の維持・向上と、管理会社の管理効率化の実現を目指し、社会実装化を目標とした、マンション管理員省人化システムの試作機を開発しました。
実証実験については、大和ライフネクスト株式会社様のご協力により、同社が管理を受託されているマンションにおいて2020年7月からの実施を目標に進めております。
2.概要
(1)名称
『マンション管理員省人化システム(仮称)』
(2)主な機能
≪a.自動受付機能≫
・各種申請書のプリントアウトやスキャナーを利用した申請、共用施設の利用予約をすることができます。
・個別のマンションに合わせたお知らせ表示や、台風による注意喚起や避難場所表示などの緊急画面表示機能を有しています。
・自動受付システムの情報は、お手持ちのスマートフォンでも、簡単に閲覧確認することができます。
≪b.鍵管理機能≫
・自動受付システムの施設利用予約と連携して、共用施設の鍵の貸出や返却を管理するシステムです。
・施設予約の際に発行されたるワンタイムパスワードを利用時に入力することで、鍵の取り出し・返却操作を行うことができます。
(3)システム構成イメージ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/214220/LL_img_214220_1.jpg
システム構成イメージ
3.実証実験について
大和ライフネクスト株式会社様が管理受託しているマンションで、かつ管理員が24時間常駐または日勤勤務を行っている80戸から200戸程度の中規模マンションで現在調整を行っております。
4.実証実験期間(予定)
2020年7月~2020年9月
5.実証実験で検証する内容
(1)自動受付機能の操作性および利用数ならびに利用率
(2)鍵管理機能の操作性および有効性検証
(3)管理会社、管理員の効率化・省人化の実現可能性を検討
(4)マンション居住者の利便性向上および、生活の質向上に資することが可能であるかの居住者アンケートによる評価