水田へのフジミン(R)散布結果(左:散布区 右:無散布区)
製品姿
フルボ酸の効果
ニラへのフジミン散布事例(左:散布 右:無散布)
この技術を活かし、国内各地の農地において様々な作物の収穫量の向上や品質の向上に貢献しています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/208669/LL_img_208669_1.jpg
水田へのフジミン(R)散布結果(左:散布区 右:無散布区)
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■水田へのフジミン(R)散布
東日本大震災において津波の被害を受け塩類集積した千葉県の水田に対し、春起こしの際に高濃度フルボ酸「フジミン(R)」(以下、フジミン)を散布して土壌改良を行った結果、被災時には10haあたり1俵(約60kg)だった収穫量が散布後には9俵(約540kg)まで向上し、食味値も80を超えるものとなりました。
■バイオスティミュラント資材とは?
バイオスティミュラントとは日本語に直訳すると「生物刺激剤」であり、近年ヨーロッパを中心に世界中で注目を浴びている新しい農業資材カテゴリーです。植物や土壌により良い生理状態をもたらす様々な物質や微生物のことを指します。バイオスティミュラント(以下、BS)資材は植物や周辺環境が本来持つ自然な力を活用することにより、植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質、収穫後の状態及び貯蔵などについて、植物に良好な影響を与えます。
そもそもなぜ今世界中でBS資材が求められているのでしょうか。それには世界の人口・食糧問題が大きく関わっています。地球の人口は2050年には今より20億人以上多い95億人になると予測されてます。しかし、15億haと言われている地球の耕作面積には限りがあり、何も手を打たなければ1人当たりに割り当てられる食糧は間違いなく減少すると考えられます。
また、地球温暖化に起因する各地の気候変動も大きな問題です。平均気温の上昇は作物の適作地の移動を余儀なくし、記録的な高温や日照不足は作物の収量低下を招き、ますます食糧の確保を脅かすことが考えられます。そのため従来よりも効率的な収穫を約束する技術が求められるようになりました。このような背景からBS資材は様々な環境由来のストレスに対する抵抗力を付与し、植物が本来持っている収量・品質ポテンシャルを引き出す新しい資材として注目が集められています。
(日本バイオスティミュラント協議会より引用: https://www.japanbsa.com/index.html )
■フルボ酸とは?
フルボ酸は、自然界では微量にしか生産されない貴重な資源で、通常は腐植土壌に多く存在します。腐植土壌とは、森林生態系において地上部の動植物により生産された有機物が堆積し、微生物により分解されて土状になったものです。フルボ酸は、もともと森林や土壌の中に存在する有機酸の一つで、植物にミネラルを補給する役目を担っています。フルボ酸は植物が必要とする肥料の交換能力を高め、効率よく肥料吸収を図り光合成量を向上させ、酷暑期の耐性を高める効果もあります。このような効果から、フルボ酸資材は植物が本来持っている収量や品質ポテンシャルを引き出すことができるため、BS資材に該当していると考えられています。
■フジミンとは?
人工的な製造が難しいとされていたフルボ酸を当社の長年の研究や試験によって国産の森林資源から人工的に精製することに成功したBS資材です。肥料や農薬ではありません。自然界からフルボ酸を抽出するといった製造方法に比べて、フルボ酸の純度が高く、安定した品質で量産化できるため従来のフルボ酸資材よりも安価で販売できるようになりました。液体資材で、使用する際には500倍に希釈して散布します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/208669/LL_img_208669_2.jpg
製品姿
■フジミンの効果
フジミンは水で500倍に希釈して散布することで、フルボ酸の持つキレート効果※が働き、植物の生育や土壌に対して様々な効果を発揮します。
(1)光合成を活性化して生育を促進
(2)発根を促進して根系を健全化
(3)肥料成分の吸収効率の向上
(4)土壌中の過剰な養分のバランスを調整
(5)凝集効果による土壌の団粒化促進
(6)塩類の濃度障害の抑制
(7)土壌pH値の緩衝
(8)植物の頑健性向上
※キレート効果とは、土壌中の吸収されにくい養分をフルボ酸がカニのハサミのようにはさみ込んで、吸収されやすい形に変えたり、反対に有害物質を無害化したりする効果のことです。フルボ酸は「ミネラルの運び屋さん」とも呼ばれます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/208669/LL_img_208669_3.jpg
フルボ酸の効果
■トマト栽培にフルボ酸を使用した事例
酷暑の影響で収穫量や品質が低下したトマト農地において土壌分析を実施したところ、リン酸などが土壌中に残っていて効率的に作物に養分が吸収されていないことが分かりました。翌年の収穫に向けて農地へ土壌改良材を混合・攪拌し、500倍に希釈したフジミンを散布したところ、フルボ酸のキレート効果により土壌中の養分が作物に吸収され、収穫量の向上だけでなく、高品質、高等級なトマトを収穫することができました。土壌改良後に収穫された対象農家さんのトマトの秀品率は町内で最も高くなりました。
【秀品率】
2017年 対象農家:28.8%、町内平均:34.8%
2018年 対象農家:45.5%、町内平均:35.9%
■その他の事例
この他にも、肥料過多による濃度障害や連作障害で収穫量や品質が低下していた農家さん(葉物野菜、果樹、花き 等)において、フジミンをご利用いただき、効果を実感していただいています。現在では国内だけでなく、海外でも農作物の収穫量や品質の向上を目的としてフジミンを展開しています。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/208669/LL_img_208669_4.jpg
ニラへのフジミン散布事例(左:散布 右:無散布)
■各種登録
有機JAS番号:JASOM-160101
特許番号 :第5114379号、第5354633号
■主な受賞歴
2015年 第16回民間部門農林水産研究開発功績者賞受賞
エコプロダクツ大賞 推進協議会会長賞受賞
2016年 森林技術賞受賞
第2回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞
2018 第4回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞
2019年 第28回地球環境大賞「農林水産大臣賞」受賞
2020年 第6回ジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞受賞
■会社概要
名称 : 国土防災技術株式会社
代表者: 代表取締役社長 相川 裕司
所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目18番5号
設立 : 1966年5月2日
資本金: 1億円
URL : https://www.jce.co.jp/