システム構成図
本実証実験は、公共施設における環境状況を見える化し、市民の皆さまへの快適な施設利用の提供やエネルギーの効率的な利用によるCO2削減に繋げることを目的として実施しました。
本実証試験では、ZETAのネットワークを富山市科学博物館と富山市立図書館本館に新たに設置しました。
ZETAのネットワーク設置工事は、ZETA中継器が電池駆動で設置場所の制限を受けないことから、わずか1日で完了し、科学博物館では1台のZETAアクセスポイントと2台のZETA中継器のみで3階のプラネタリウムを含む全館を通信範囲としてカバーできるなど、LPWAによるIoT導入コスト低減を実現するZETAの特徴を十分に発揮することができました。
<実施概要>
(1)富山市科学博物館
・実施期間:2019年12月10日(火)~12月28日(土)
・実施内容:
1. 館内温度の可視化
温湿度センサー、照度センサーにより、館内の温度・湿度の変化や違いを可視化。
2. 人の移動の可視化
25個のビーコンにより、来館者の展示エリアの滞在時間や館内アナウンスによる人の移動状況などを可視化。
(2)富山市立図書館本館
・実施期間:2020年1月8日(水)~1月31日(金)
・実施内容:
1. 閲覧室利用状況の可視化
人感センサーにより、閲覧室の座席利用の状況を可視化。
閲覧室の混雑状況をスマホやパソコンから確認できる仕組みを実現。
2. 書庫の温度・湿度可視化
特別展示室や貴重図書、書庫などの温湿度が書籍に最適な状況であるかを可視化。
3. 開架図書エリアの利用状況可視化
借り出しできない書籍の閲覧利用状況の傾向を可視化。
<システム構成の概要>
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/208151/LL_img_208151_1.jpg
システム構成図
※LoRaWAN:LoRa Allianceで規格化が進められている低消費電力の広域ネットワークプロトコル。
※FIWARE :FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)
本実証実験は、ZETAとLoRaWANの2種類のLPWA方式を活用しておりますが、それぞれのLPWA方式で取得したデータは、一つのアウトプットとして統合して用途に応じた見える化を実現、データ分析の高度化に大きく貢献しました。
このように様々なデータを多様な視点で分析ができることは、ZETAをはじめとしたLPWAによるIoT活用の場が更に拡がるものと期待しています。
テクサーでは、「社会を豊かにする」の理念のもと、引き続き、ZETAによるソリューションのご提供を通して皆さまのお役に立てるように取り組んで参ります。
※ 富山市センサーネットワーク
富山市内全域に展開した無線通信ネットワーク網とこれを経由して収集されたデータ群を管理するシステム(プラットフォーム)で構成された情報基盤であり、これにより集約したデータを分析・活用することで、新たなサービスの提供や行政事務の効率化、IoT技術を活用した新産業の育成などを目的とするものです。
(出典: https://www.city.toyama.toyama.jp/kikakukanribu/johotokeika/toyamasc_koubo.html )
■TIS株式会社について( http://www.tis.co.jp/ )
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
■TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけています
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
【株式会社テクサー概要】
社名 : 株式会社テクサー
本社所在地 : 東京都港区芝2-5-19 ITOビル5階
創立 : 2016年10月21日
資本金 : 1億589万円
代表取締役 : 朱 強
従業員数 : 14名
主な事業内容: 低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)応用システムの開発と販売
インドア・ナビゲーション応用システムの開発と販売
スマート・センサエッジ・システムの開発と販売
ホームページ: https://techsor.co.jp