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発達障害(※)者100人の意見をまとめたら、こんなユニークで、シンプルなデザインに!誰もが使いやすいノート「uni note(ユニ・ノート)」誕生



「uni note・レモン」「uni note・ラベンダー」


表紙と中頁


検討風景


臨床心理士・社会福祉士 小山美紗貴先生

昭和5年の創業以来、高品質の紙製品の製造を続ける大栗紙工株式会社(所在地:大阪市生野区、代表取締役社長:大栗康英)は、この度、当事者による自助活動によって発達障害者を支援する一般社団法人UnBalance(所在地:大阪市平野区、代表:元村祐子)と共に企画立案を行い、「中紙の色」や「罫線」を工夫するなどして、感覚が過敏だったり、集中力が途切れやすい発達障害者はもちろん「誰もが使いやすいノート」を開発し、1月15日(水)から限定4,000冊を当社にて試験販売することになりました。発達障害者約100人にアンケートをするなどして、彼らの要望を丁寧に吸い上げ、半年間の試行錯誤を経てようやく完成したものです。



【商品名】「uni note・ラベンダー」「uni note・レモン」の2種類

【価格】 1冊255円(本体価格)税込み280円

【概要】 サイズ:いずれもセミB5(タテ・ヨコ 252mm・179mm)

行数:「uni note・ラベンダー」25行、「uni note・レモン」44行

枚数:いずれも30枚

中紙:国産色上質紙

製本様式:無線とじ

【特徴】 ▽表紙や中頁から、余計なデザインや情報を省きました

▽中紙には、反射によるちらつき、まぶしさをおさえた国産色上質紙を使用

▽罫線の太さや、行ごとに色を変え、各段落がハッキリ識別できます



<表紙と中頁>

https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/img_202095_2.jpg





■大栗紙工株式会社

HP : http://og-shiko.co.jp/

担当 : 大栗佳代子 田中彰

電話番号: 06-6752-0856

メール : oguno@og-shiko.co.jp



■一般社団法人UnBalance

HP : http://unbalance.main.jp/

担当 : 大柳由美子

電話番号: 080-3778-6610

メール : info@unbalance.main.jp





【※発達障害とは】

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。(出典:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」から)

そうした発達障害と診断された人は48万1,000人と推計されます(H28年「生活のしずらさなどに関する調査/厚生労働省」)が、実態は全人口の6%~7%は存在するとも言われます。その中には「視覚過敏」と呼ばれる特性を持つ人もいて、特定の光や色によって受ける視覚のストレスが大きく、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。

例えば「ノート」を開くだけでも辛いと言う人もいて、決して知的能力に問題がある訳ではないにもかかわらず、学習に支障が出るケースと言うのも起こりうるのです。





【中紙の詳細】

左:「uni note・レモン」

右:「uni note・ラベンダー」



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/LL_img_202095_1.jpg

「uni note・レモン」「uni note・ラベンダー」



【当事者からの声】

この企画が持ち上がった段階から、一般社団法人UnBalanceのネットワークを通しておよそ100人にのぼる発達障害のある皆さんにご協力いただき、意見をお聞かせいただきました。「“こんなノートがあればいいな”と思われることがあればお聞かせ下さい」と言う質問に関しては、以下のような声が寄せられ、こうした声を参考に、ノート作りは進められていったのです。

・「行ごと、色違い」・「行の濃淡を付けて欲しい」

・「罫線と罫線の間を太くして欲しい」・「太い幅のノート」

・「見た目のおしゃれは不要」・「書くことに実用的なノート」

・「むやみやたらに線やドットを付けないで欲しい。シンプルイズベスト!」

・「リングノートはリングが邪魔で書きにくい」

・「薄い字でも見やすいノート」・「ペンと紙の摩擦の小さいもの」 など



https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/img_202095_3.jpg

左 :当事者同士での検討風景

真ん中:様々な紙質、様々な罫線幅のサンプル

右 :様々なサンプルを実際に見比べながら、良きものを探し出す





【専門家からの声】

臨床心理士・社会福祉士 小山美紗貴先生

https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/img_202095_4.jpg

「変わっているけど、これはいい!」。このノートを初めて手にした時の感想です。学校教育においては依然『ノートに書く』ことの役割は大きく、『練習する』『思考を整理する』『備忘録とする』など、知的活動には欠かせません。しかし、『ノートに書く』作業は、全ての人が容易にできることではないのです。私は立場上、感覚過敏や限局性学習症(学習障がい)がある方のご苦労をよく耳にします。このノートは、『目が疲れにくい』『行間が分かりやすい』など、新奇な工夫が施されたものになっていて、さらに自由な発想で使っていただくことができます。目立たないけどスマートなこのノートを広く知って頂き、是非使ってみて欲しいと思います。

(心理・発達教育相談 レディネス 代表 http://readiness0377.com/ )





【開発者の思い(1)】大栗紙工株式会社 代表取締役社長 大栗康英

https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/img_202095_5.png

当社は昭和5年の創業以来、約90年にわたり紙製品を作り続けてきた企業です。しかし、基本は受託生産で、いわゆる「下請け」。そこで、今後は当社オリジナル製品の開発・販売にも取り組んでゆきたいとの思いも強く持つようになっていたその折、UnBalnce様とご縁ができ、共同で、発達障害者の方々がストレスを感じることなく、心地良く使っていただけるノートを開発させていただけることになりました。私たちも、直接、発達障害者の方々のお話を聞かせていただける機会も設けていただき、「uni note」を使っていただいた方々が喜んでいただいている姿を想像できるようになりました。

確かに、ほぼ初めてのオリジナル商品のため、ユニークなデザインとなり、何度も試行錯誤しなければなりませんでしたが、私たちは本当にワクワクしながら作業を進めることができました。この「uni note」は、お寄せいただいたご意見を細部にまでこだわって形に仕上げた自信作です。ワクワクとした気持ちを忘れることなく、今まで培ってきた技術を総動員し、少しでも発達障害者の方々のお役に立つことができるよう心を込めて作らせていただきました。





【会社概要】

所在地 :大阪市生野区巽北3丁目

創業 :昭和5年

設立 :昭和40年

資本金 :1,000万円

従業員数 :32人

事業内容 :無線とじノートの製造 2700万冊(年間)・電解水生成装置の販売

主な取引先:コクヨ株式会社/サンノート株式会社/株式会社世真





【開発者の思い(2)】一般社団法人UnBalance 代表 元村祐子

https://www.atpress.ne.jp/releases/202095/img_202095_6.jpg

「ノートって、こんなもんだ」と、たとえ使いにくくても諦めていた発達障害者は数多くいたと思います。私もそうでした。しかし、今回多くの仲間たちの意見を集めると様々な声があがり、実際それを“形”にしていただき、本当にビックリし、凄いと思いました。感動しました。私たちの中には、真っ白い紙がダメだったり、薄くて細い線を認識するのが苦手な人もいます。でも、このノートならもう我慢しなくてすむんです。そうした人たちが使いやすいノートは、誰にとっても使いやすいノートだと思います。多くの方々に手に取っていただき、使っていただきたいと思います。





【法人概要】

所在地:大阪府大阪市平野区喜連5丁目

2013年成人発達障害当事者自助グループ“UnBalance”として設立。2016年法人化

発達障害をはじめとする「生きづらさ」を抱えた人たちのピアサポートを目的として活動

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