マテリアルリサイクルプロセスの研究開発プロジェクト
<研究開発プロジェクトの概要>
地球環境の保全が重要視される中、環境に配慮しつつ利便性の高い製品を供給するために、使用済みプラスチックを資源として再利用するマテリアルリサイクルの技術開発が求められています。
旭化成とライオンは、福岡大学 工学部化学システム工学科 八尾教授が主導している計18の企業や大学・研究機関が参画する本プロジェクトの中で、再生ポリエチレンをベースとした環境製品生産及び資源循環社会システム研究を行います。研究では、一般家庭等から廃棄・回収される容器・包装プラスチックなどを再生した原料を配合したペレット製品の開発から、当該ペレットを使用した容器の成形性評価、最終製品としての品質評価までを、各工程を専門とするメーカーと共同して実施します。本検討を通じて、旭化成とライオンは、プラスチックのリサイクルシステムを構築する技術を開発します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/196107/LL_img_196107_1.jpg
マテリアルリサイクルプロセスの研究開発プロジェクト
実施期間:2019年7月24日~2020年7月31日
<各社・法人の役割>
(1) 容器・包装プラスチックなどの回収および選別
(株式会社富山環境整備)
(2) リサイクル原料を使用した配合技術の開発(リサイクル樹脂の性能を回復する配合技術の開発)及びペレット製品の設計・開発
(旭化成、福岡大学、神戸大学)
(3) リサイクルプラスチック成形加工技術の開発(配合ペレットから容器を製造)
(メビウスパッケージング株式会社)
(4) リサイクルプラスチックを含む容器に、内容物を充填し最終製品として評価(リサイクル素材の製品適用可能性を検討)
(ライオン)
これらのリサイクル素材を活用した技術開発により、バージン(未使用)素材と同等の物性を示す材料に再生する革新的な技術開発を行います。さらに、当該技術を社会実装して再生材料の利用拡大を図り、新産業の創出を目指していきます。