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自主調査「今を読む ~“時代感覚”アップデート」【第1回】「時代のスピード感」について



図1「一昔」は何年? 全体


図2「一昔」は何年? 性・年代別


図3「人の噂」は何日? 全体


図4「人の噂」は何日? 性・年代別

マーケティングリサーチ会社である株式会社日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区/代表取締役社長:鈴木 稲博)では、このたび「今を読む ~“時代感覚”アップデート」と題した自主調査を実施いたしました。

「効率性」というキーワードが、すっかりスタンダードな価値基準として定着し、デジタルテクノロジーの目覚ましい進化・発展が生活サイクルからライフスタイルまでを大きく変革しつつあります。では、人々の生活意識にはどのような動きがみられるのでしょうか。

当調査では「時間軸」に視点を置き、最新の「時代感覚」について、全4回シリーズで順次ご報告させて頂きます。



第1回は、「時代のスピード感」について。

さまざまな生活環境要素が、途切れることなく大きな変動をみせています。そうした中で、「最新の生活意識」ではどういった「新たな常識」が形成されているのか。従来、いわれてきた代表的な通説とも照らし合わせながら、今の生活感覚との比較を試みます。

今回の集計方法に関しては、単なる「平均値」では回答値に複数の「ヤマ」が存在する場合に、その谷間となる中間値が示されてしまい、代表機能性が乏しくなる可能性があるため、回答出現数からの「最頻値(最も多くの人が回答した値=最も主流のイメージ値)」をベースに、TOP3などでみていこうと思います。





■十年一昔 「一昔」は、「5年」の時代。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/LL_img_193640_1.png

図1「一昔」は何年? 全体

全体では「5年」が33%で最多。これに次ぐのが「3年」の19%、通説でいわれてきた「10年」は15%で第3位。これに「1年」が8%で続いています。「5年以下」は合計で75%を占めています。それに対して「10年半以上」は僅か4%。

何かにつけスピードが求められる現代らしく、「一昔」の“スピードアップ感”は明らかで、従来の2倍速、3倍速が標準感覚になっているようです。

また、性別×年代別でみても、その全ての層で「5年」が最多で上記傾向とほぼ共通となった一方、「10年」が最多となった層は一つもなく、その標準感覚は現在の生活者の総意といえそうです。



図2「一昔」は何年? 性・年代別

https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_2.png



その他、男性40代、女性70代においては、「1年」が第3位となっており、そのスピード感はさらにアップしています。





■人の噂も七十五日 「人の噂」は、「30日」の時代。ただし、「延長」の傾向も。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_3.png

図3「人の噂」は何日? 全体

全体では「30日」が24%で最多。ただし、これに次ぐのは、通説の「75日」を大きく上回る「101日以上(回答選択肢上の上限)」12%、3位は「10日」で8%となりました。

基本的には、「十年一昔」と同様、「スピードアップ」を基調にした短縮化感覚が多数となっており、「30日以下」が59%を占めています。

その一方で目を引くのは、延長方向の「101日以上」という回答が2番目に多かった点です。



図4「人の噂」は何日? 性・年代別

https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_4.png



性別×年代別でみると、男性18~29歳を除く全ての層で「30日」が最多となっています。男性18~29歳では、「101日以上」が最多で、続く男性30代でも僅差で2位となっています。逆に70代では、男性0%/女性4%と非常に低い点が特徴的です。

このことから、ネット時代ならではのサイバー空間の「半永久的残存性」が推察されます。「消えない情報」として、数年前の動画などから次々と露呈する最近の事件が思い出されるところです。





■四十にして惑わず 「不惑」は、「50歳/60歳」の時代。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_5.png

図5「不惑」は何歳? 全体

全体では「50歳」が23%で最多。僅差で「60歳」が20%で続き、通説の「40歳」は13%で第3位。

性別×年代別でみると、男性18~29歳、30代の若年層では、自身が未達の「40歳」が最多となっていますが、当該年代の40代になると、男女ともに「60歳」が最多となっています。また、全体では4位だった「81歳以上(回答選択肢上の上限)」も、男性18~29歳で第2位、男女複数年代層で第3位になるなど、「永遠の未熟感覚」とでもいうべき意識も垣間見られます。

「39歳以下」は16%にとどまっており、全般的に「40歳以降」の「晩熟」傾向が(10歳刻みを基本として)はっきりと見られます。前述の「スピードアップ」する時代感覚の中、一方では「人生100年」の長寿化も相まって、「不惑」を自覚できるラインは押し上げられているという見方ができるかもしれません。



図6「不惑」は何歳? 性・年代別

https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_6.png





■「大人になる」年齢は、「20歳」の時代。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_7.png

図7「大人になる」のは何歳? 全体

全体では「20歳」が30%で最多。これに次ぐのが「30歳」20%、「18歳」15%。

先ほどの「不惑」とは別に、ここでは「大人=20歳から」という認識がみて取れます。ただ、今の時代要素からか年齢の押上げ傾向は見られ、「30歳」の占める比率も大きく、性別×年代別でみたとき50代男性、60代では男女とも最多となりました。

「18歳」は、男性の全年代でTOP3に入っており、女性に比べて相対的位置付けが高くなっています。2016年から選挙権の対象年齢が「18歳」に引き下げられたことも関連するかもしれません。

さらに、女性の特徴的な点として「25歳」というタイミングが、年代に関係なく確認できます。男性に比べて、結婚、出産などに関連した「年齢」に対するデリケート要素が推察されるところです。



図8「大人になる」のは何歳? 性・年代別

https://www.atpress.ne.jp/releases/193640/img_193640_8.png





【調査実施概要】

*対象者/サンプルサイズ(有効回収ベース):

全国に現居住する、18~79歳の一般男女個人

―性別(2区分)×年代区分(6区分:18~29歳/30代/40代/50代/60代/70代)

各セル100名、合計1,200名

*調査方法:WEBリサーチ(自社登録パネル「サイバーパネル」活用による)

*調査期間:2019年8月7日(水)~12日(月)

*設問内容:「時代のスピード感」関連での特設4項目

1)「十年一昔」(意味:世の中は移り変わりが激しく、10年も経つともう

昔のことになってしまう)は、今だと「何年くらい」だと感じますか?

【「半年未満」~「21年以上」/半年刻みのプルダウンから1つを選択回答】

2)「人の噂も七十五日」(意味:どんな噂が立っても それは一時的なものに過ぎず

75日もすれば消えていくもの)は、今だと「何日くらい」だと感じますか?

【「1日未満」~「101日以上」/1日刻みのプルダウンから1つを選択回答】

3)「四十にして惑わず」(意味:人は40歳になれば、ことの道理を知り迷わない)

は、今だと「何歳くらい」だと感じますか?

【「17歳以下」~「81歳以上」/1歳刻みのプルダウンから1つを選択回答】

4)「大人」になる年齢とは、具体的には何歳のことだと感じますか?

【1歳刻みでの自由回答】

*企画設計&分析協力:マーケ戦略発想所

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