セカンドオピニオン利用動機(1)
セカンドオピニオン利用動機(2)
セカンドオピニオン利用動機(3)
セカンドオピニオン利用時の抵抗感・主治医の反応(1)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/LL_img_158205_1.jpg
セカンドオピニオン利用動機(1)
■キャンサーペアレンツ 代表理事 西口 洋平からのメッセージ
35歳の時にステージIVのがんの告知を受け、それから3年以上抗がん剤治療を続けています。抗がん剤治療をはじめて1年たった頃、その時の薬が使えなくなりました。次の治療を選択する際に、主治医に相談しセカンドオピニオンを利用しました。主治医は好意的で、私が提示した病院だけでなく、私のがんに多くの実績がある病院を教えてくれました。
結果、治療方針は元の病院と変わらなかったため、転院することはありませんでしたが、治療に対する納得感が増し、主治医との関係性も良くなりました。
こういった経験から、私自身はセカンドオピニオンに良いイメージを持っていましたが、利用するまでは、主治医に言っていいものか、どのように切り出せばよいのか、関係性はどうなるのか、転院しないといけないのかなど不安な点も多くありました。利用はしたいものの、わからないことが多いために、二の足を踏む人が多い可能性もあるのでないか。そして、多くの方が利用を考えたことがあるのではないか。そんな思いから、ティーペック社との共同調査を実施する運びとなりました。
今回の調査を通じて、セカンドオピニオンを利用することを迷っている患者さんにとって、納得できる治療を受けるための一つの選択肢として、セカンドオピニオンがより利用しやすい環境になっていくきっかけになればうれしく思います。
【調査方法】
調査対象者:キャンサーペアレンツに所属するがん患者、元がん患者
回答者数 :372人
調査手法 :インターネット調査
調査時期 :2018年3月14日(水)~3月21日(水)
実施主体 :ティーペック株式会社
【調査結果】
■1.セカンドオピニオン利用動機 n=女性278/男性94
(1) あなたはセカンドオピニオンを利用したことがありますか。
※現在利用中の方は「ある」とお答えください。(n=372)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_1.jpg
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_2.jpg
・がん患者のうち、セカンドオピニオンの利用者は3割強だった。
・女性に比べ、男性の方がセカンドオピニオンを利用する傾向にある。
(2) セカンドオピニオンを利用した動機について、あてはまるものをすべてお選びください。(回答はいくつでも)
(3) (2)で選んだ項目のうち、最も強い動機をお選びください。(回答はひとつだけ)(n=122)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_3.jpg
・「他に良い治療法はないか確認するため」が最も多い。
・主治医の対応は、セカンドオピニオンを利用する強い動機になりにくい。
・「目当ての医療機関に通院するため」が一部利用者の強い動機となっている。
■2.セカンドオピニオン利用時の抵抗感・主治医の反応
(4) 主治医にセカンドオピニオンの利用を伝える際、抵抗感はありましたか。(n=122)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_4.jpg
・抵抗感を覚えた利用者は38.5%となっている。(とてもあった・ややあった計)
・半数以上が抵抗なくセカンドオピニオンを利用している。(どちらともいえない・あまりなかった・まったくなかった計)
・なかでも1/4(25.4%)は抵抗感が「まったくなかった」。
(5) 抵抗感が「とてもあった」「ややあった」とお答えの方にお聞きします。その理由をご自由にお答えください。(n=47)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_5.jpg
・主治医を意識した回答が多くを占めている。
・回答は「主治医の気分を損なう可能性があるから」「主治医との信頼関係を危惧しているから」「主治医に申し訳なく思うから」に大きく分類できる。
(6) 主治医にセカンドオピニオンの利用を希望した際、主治医の反応はいかがでしたか。(n=122)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_6.jpg
・医師の反応が「悪かった」とする回答は1割に満たない。(悪かった・とても悪かった計)
・利用者の6割程度が医師の反応を好意的に捉えている。(とても良かった・良かった計)
⇒主治医への申告により、信頼関係が悪化するケースは少数と考えられる。
(7) セカンドオピニオンを利用する際、主治医へどのように伝えましたか。(n=117)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_7.jpg
・「率直に話した」「他の意見を聞きたい」という回答が多数を占める。
・「家族・親戚・知人に勧められた」という伝え方もある。
・主治医の側からセカンドオピニオンを提案するケースも複数ある。
■3.セカンドオピニオンを利用したことによる気持ちの変化
(8) セカンドオピニオンを受けたことにより、あなたの気持ちはどのように変化したでしょうか。ご自由にお答えください。(n=119)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_8.jpg
・多くの回答が、「受診によってポジティブな影響があった」という内容になっている(安心した、迷いが消えた、前向きになった、納得した)。
■4.セカンドオピニオンの利用を考えている方へ伝えたいこと
(9) これからセカンドオピニオンを利用しようかどうか考えている方々に、伝えたいことがありましたら記載してください。(n=107)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_9.jpg
・ほとんどの回答が、セカンドオピニオンの利用を勧める内容となっている。
・「不安・迷いを解消することが大切」という回答が目立った。
・主治医へセカンドオピニオンを利用したいと言いにくい方へのアドバイスも目立った。
5.セカンドオピニオンを受けなかった理由
(10) セカンドオピニオンを受けなかった理由として、あてはまるものをすべてお選びください。(回答はいくつでも)(n=250)
(11) (10)で選んだ項目のうち、最もあてはまる理由をお選びください。(回答はひとつだけ)(n=250)
https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/img_158205_10.jpg
・セカンドオピニオンの利点が、非利用者の多くに対する誘因となっていない。
・治療方針を主治医に一任する回答も多い。
・受診を諦めるケースは少ない。
■調査結果まとめ
インターネットの普及により医療情報へのアクセスが容易になるなか、治療の選択肢が増えていることが広く知られるようになっています。今回のがん罹患者を対象とした調査では、3人に1人がセカンドオピニオンを利用していることがわかりました。動機は「今の治療がベストか確認するため」「他に良い治療法がないか確認するため」といった理由が多くを占めています。しかし、利用が進む一方で、抵抗感や不安を感じている方も多くいることもわかりました。
今回の調査では、セカンドオピニオンを利用することによって、プラスの気持ちの変化があったと多くの意見が寄せられています。そんな利用経験者による、「セカンドオピニオンの利用を考えている方に伝えたいこと」は、悩まれている方に必見のメッセージです。
【ティーペック株式会社について】
設立年月日 : 1989年6月15日
事業内容 : 電話による健康相談ほか、
医療関連サービス及びEAP関連サービス
代表者 : 代表取締役社長 砂原 健市
資本金 : 2億5千万円
売上 : 45億8千万円(第29期)
本店所在地 : 〒110-0005
東京都台東区上野5丁目6番10号 HF上野ビルディング
拠点 : 上野(本社)・新宿・品川・名古屋・大阪
社員数 : 234名(2017年7月現在)
相談スタッフ: 432名(2017年7月現在)
事業内容 : ■電話による健康相談サービス
■セカンドオピニオンサービス ほか
【キャンサーペアレンツについて】
名称 :一般社団法人キャンサーペアレンツ
設立 :2016年9月21日
代表 :代表理事 西口 洋平
事業内容:■「キャンサーペアレンツ
~こどもをもつがん患者でつながろう~」の企画、開発、運営
■キャンサーペアレンツの運営を通じた、
子育て世代、就労世代の情報発信
■イベント、セミナー等の企画、運営、協力
■「がん教育」「がんと就労」「がんと生活」などにかかわる
各種情報提供 など
プレスリリース: https://www.atpress.ne.jp/releases/158205/att_158205_1.pdf
※グラフなどの画像を使用する場合は、「ティーペック調べ」と追記をお願いします。