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全国シェア9割超!400年以上続く「越中福岡の菅笠」が国の伝統的工芸品に指定



越中福岡の菅笠 笠縫い風景


能作でのぐいのみづくり体験の様子(1)


能作でのぐいのみづくり体験の様子(2)


能作外観

このたび、高岡市福岡地域を中心に400年以上に渡って生産されている「越中福岡の菅笠(すげがさ)」が、2017年11月30日、国の伝統的工芸品に指定されました。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/148487/LL_img_148487_1.jpg

越中福岡の菅笠 笠縫い風景



高岡は、加賀前田家二代当主・前田利長がまちを開いて産業を奨励し、五代綱紀が菅笠を奨励しました。開町当初から続く高岡銅器・高岡漆器は1975年に国の伝統的工芸品に指定されており、「越中福岡の菅笠」は高岡市で3つ目の指定となりました。





高岡市はこのほか、金工から発展したアルミ鋳造技術やガラス加工技術など、多彩なものづくりの「ワザ」・「ヒト」の宝庫となっています。近年は工場見学だけでなく、体験スペースやショールームも続々とオープンしており、産業観光として楽しめるスポットも増えています。





■日本で唯一、原料栽培から問屋まで、一貫して生産する「越中福岡の菅笠」



菅笠は、「スゲ」という植物を使って縫った笠で、農作業用の日よけや雨具として全国で古くから使われ、日本人の日常に溶け込んできました。この地域で良質のスゲが自生していたことから菅笠作りが始まり、以降400年以上にわたりこの手仕事の技術が受け継がれてきました。スゲの栽培から、笠骨作り、笠縫い、仕上げ、出荷までの全工程をこの地域で行っており、たとえば笠縫いは昔この地域の女性の仕事として、上手に縫うことが良いお嫁さんの条件ともなっていました。



越中福岡の菅笠製作技術はこれまでも、国の重要無形民俗文化財に2009年に指定され、2016年には日本遺産にも認定されてきましたが、今回の国の伝統的工芸品指定を機に、新商品開発や販路拡大など、産業としてますます盛り上がることが期待されています。



2018年2月16日(金)~21日(水)には、池袋で開催の「伝統的工芸品展WAZA2018」に出展します。



・期間 :2018年2月16日(金)~2月21日(水)

・会場 :東武百貨店池袋店 8F催事場

・時間 :10:00~20:00(最終日は17:00閉場)

・入場料:無料

・主催 :一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会





■ニューオープン続々!“高岡のものづくり”見学・体験スポット



近年、歴史的・文化的に価値ある産業文化財や工場見学・体験などを通じて、ものづくりの心に触れる「産業観光」が注目されています。400年以上続く金工・漆芸や金工から発展したアルミ鋳造技術・ガラス加工技術など、多彩なものづくりの「ワザ」や「ヒト」の宝庫である富山県高岡市には、続々と体験スペースやショールームがオープンしており、事前に申し込みをすれば、実際の制作現場を見学できる工場・工房も多数存在。国内外に誇る伝統の手わざや最新技術、デザイン性・機能性の高い製品や世界的なアワードを受賞した製品など、“高岡のものづくり”の世界に触れることができます。



(1) 鋳物メーカー・能作の新社屋

1916年創業の鋳物メーカー・能作が2017年4月にオープンした新社屋では、入るとすぐに、ずらりと並ぶ現役の木型に圧倒され、開放的な空間に心が踊ります。約4,100坪の敷地におしゃれなカフェやショップ、体験工房などを併設。見学可能な製造工場は、案内人の解説を聞きながら職人たちの作業工程を間近で見ることができます。能作社員おすすめの県内の観光スポットを教えてくれる観光案内コーナーも必見です。



・所在地 : 富山県高岡市オフィスパーク8-1

・Tel : 0766-63-0001(見学・体験等お問い合わせ窓口)

・関連URL: http://www.nousaku.co.jp/main/tourism/



(2) “色の魔術師”モメンタムファクトリー・Oriiのショールーム

高岡銅器着色の伝統技術から新たな発色技法を確立するモメンタムファクトリー・Oriiのショールームが、土蔵をリノベーションした商業施設「山町ヴァレー」に2018年4月オープン予定。不定期に着色体験なども実施を予定しています。



・所在地 : 富山県高岡市小馬出町6 山町ヴァレー 八ノ蔵

・Tel : 070-2644-1490(山町ヴァレー)、

0766-23-9685(モメンタムファクトリー・Orii)

・関連URL: http://www.mf-orii.co.jp/



(3) 世界初!?の町工場ミュージアム

アルミ削出加工、金型設計・製作、CNC三次元測定などを行う株式会社フジタ。工場の空きスペースを活用し、2017年4月にミュージアム「Factory Art Museum Toyama」をオープンしました。全国の町工場などの技術者から寄せられたメタルアート作品が並びます。



・所在地 : 富山県高岡市福岡町荒屋敷525-9

・Tel : 0766-64-0501

・関連URL: http://www.fujita-k.co.jp/art/



上記3つ以外にも、市内で伝統産業の作り手に出会えるスポット等を、下記資料内P3で紹介しています。

https://www.atpress.ne.jp/releases/148487/att_148487_1.pdf





■全国の美大生を対象とした、独自のインターン企画を実施



地元の若手職人集団「高岡伝統産業青年会」が、高岡のさまざまな伝統産業の現場で見学や職業体験を実施する、美大生向けインターン企画「伝産の学校」を、2018年2月16日(金)~17日(土)に主催します。夜は、希望により職人宅に民泊して職人と語り合う、あるいは合同宿泊施設で参加者同士語り合う機会も用意されています。



・詳細URL: http://www.takaoka-densan.com/densannogakko2017/





【参考】高岡のものづくりと加賀前田家

富山県高岡市は人口約175,000人の県西部の中核都市。加賀前田家二代当主・前田利長公が開町し、7人の腕利きの鋳物師やさまざまな職人を招き、ものづくりを奨励しました。今では高岡銅器・高岡漆器・越中福岡の菅笠が国の伝統的工芸品となっており、伝統の技を活かしたものづくりが今も盛んに行われています。

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