図表1 一定温度下でのカビ培養結果(6日後)
図表2 夏気温から秋気温に変化した時のカビの培養結果
図表3 培養温度別カビの生菌数推移
図表4 カビが生えやすいと感じる季節
今回、夏を想定した気温(33℃)の条件で培養したカビを、秋を想定した気温の条件に変えて観察を行ったところ、“夏バテ”していたカビが再び活発になることを確認しました。さらに、別の実験から、「秋カビ」は梅雨時のカビよりも、耐性が高まっている可能性が示唆されました。
一方、生活者の意識調査の結果からは、秋はカビが生える季節とは感じておらず、カビ対策を実施する人は梅雨時の3分の1しかいないことが分かりました。
2017年8月は、地域によって高温多湿の猛暑や、長雨が続く気候でしたが、9月に入り今後は「秋カビ」にも注意が必要です。そこで、秋に気をつけたい浴室掃除やカビ対策を実施する際のポイントを、ライオン株式会社リビングケアマイスターの吉井 和美がアドバイスします。
1. 秋になるとカビが再び活発化する!
当社リビングケア研究所では、首都圏にある6軒の一般家庭で浴室内の1年間の温度・湿度を定期的に観測し、浴室内は季節による温度変動が大きいことを確認しています。
そこで、それぞれの季節を想定した温度条件で、実験によりクロカビの生育状態を観察しました。その結果、夏の気温を想定した条件(33℃)では、カビの増殖が抑えられる、つまり「カビも“夏バテ”する」ことを改めて確認しました。一方、秋の気温を想定した条件(27℃)ではカビが増殖しやすいことも確認しました(図表1)。
(図表1)
https://www.atpress.ne.jp/releases/136821/img_136821_1.jpg
さらに、夏から秋へと気候が変化したときのカビの生育状況を確認するために、夏を想定した気温(33℃)で培養したカビを秋の気温(27℃)に変えて培養を継続したところ、増殖が抑えられていたカビが温度条件の変化に伴い再び増殖を始めました。つまり、「“夏バテ”していたカビは、秋になると再び活発になって増殖する」ことが確認されました(図表2)。
(図表2)
https://www.atpress.ne.jp/releases/136821/img_136821_2.jpg
2. 夏を越したカビは鍛えられている?!
梅雨のカビと夏を越した「秋カビ」に違いがあるのかを調べました。
夏を想定した気温(30℃)で培養したカビ(「秋カビ」)と、梅雨を想定した気温(25℃)で培養したカビとを、カビの生育には適さない過酷条件(45℃に設定した試験容器)に置いて、時間の経過に伴う生菌数の推移を比較しました。
その結果、夏を想定した気温で培養した「秋カビ」は、過酷な条件で生菌数が減少するもののその低下は緩やかで、耐性が高まっている可能性が示唆されました(図表3)。
暑い夏を越した「秋カビ」は、梅雨のカビよりも、暑さに鍛えられた厄介な存在かもしれません。
(図表3)
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3. 秋はカビに油断している人が多数
一方、「カビ」に対する生活者の意識調査を行ったところ、秋は梅雨と同じくらいカビが生えやすい季節であるにも関わらず、生活者は秋にカビが生えやすいと感じていないことが分かりました(図表4)。
(図表4)
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また、実際にカビ対策をしている季節を尋ねると、「梅雨(5~6月)」時の実施者の割合が60%なのに対し、「秋(9~11月)」は22%と、実施者数が梅雨時の3分の1程度でした(図表5)。
以上の結果から、「秋カビ」に対しては生活者の意識が低く、対策もせず油断していることが明らかになりました。
(図表5)
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■LION リビングケアマイスター 吉井 和美がアドバイス
“秋のカビシーズン”に備えて、浴室のまるごと掃除がおすすめ
★吉井 和美★
ライオン株式会社 快適生活研究所 リビングケアマイスター
掃除用洗剤などの製品開発に約15年間携わり、「ルック まめピカ」などの商品を開発。これまでの知識を生かし、家事に前向きに取り組めるようなコツやノウハウを分かりやすく伝えている。
https://www.atpress.ne.jp/releases/136821/img_136821_6.jpg
今年の夏は、猛暑や大雨で天候不順な日が多く、9月に入りほっと一息ついている方も多いのではないでしょうか。それは、人間だけでなく浴室のカビにとっても、同じことが言えます。
気象庁のデータ(東京の1981~2010年30年間の平年値より)によると、9月は6月とほぼ同等の平均気温・湿度になっており、9月も6月と同様にカビの生育にとって適した環境と言えます。
“夏バテ”していたカビが再び元気を取り戻し活発になる「秋カビシーズン」に備え、今のうちに、浴室をまるごと掃除して、夏の汚れを落とし、防カビ対策をすることをおすすめします。
◎夏の浴室の汚れを落とすポイントは?
暑い夏は、汗をかいた後、スポーツをした後、海に行った後など、浴室を利用する機会が増えます。日頃は湯船につかるけれども、夏場はシャワーだけで済ます機会も増えるかと思います。浴室の中で座って頭や体を洗う場合と、立って洗う場合では、汚れの飛び散り方が違い、浴室内の汚れ方も異なり、お掃除するときのポイントも変わります。シャワーを使って立って洗う機会が多いのであれば、壁の高い位置も浴室用洗剤を使って掃除するようにしましょう。
ライオンの生活情報メディアLideaで入浴スタイルの違いによる掃除ポイントを紹介しています。
シャワー入浴が浴室カビの範囲を広げる原因に!?
https://lidea.today/articles/720
◎見えないカビの原因菌を除菌して黒カビの発生を防ぎ、キレイな浴室をキープ
梅雨にカビ取り掃除をしたから、年末の大掃除まで大丈夫と思っていませんか?一見キレイにみえる浴室にも見えないカビの原因菌が潜んでいて、秋になると一気に黒いカビに成長する可能性があります。カビが“夏バテ”している今のうちに見えないカビの原因菌の除菌をしましょう。「浴室用防カビくん煙剤」を使えば、浴室の天井や換気扇の裏など隅々まで「銀イオンの煙」がいきわたって除菌できるので、ラクでおすすめです。カビが黒く見える前に「浴室まるごと除菌」を定期的に行えば、キレイな浴室をキープできますよ。
ライオンの生活情報メディアLideaでカビを防ぐための詳しい方法を紹介しています。
日々のちょっとした工夫でカビを防ぐ!浴室のカビ対策
https://lidea.today/articles/204
<商品資料>
銀イオンの煙で浴室まるごと除菌して黒カビを防ぐ
『ルック おふろの防カビくん煙剤』
ブランドサイトはコチラ: http://look.lion.co.jp/bath/boukabi/
■商品概要
(1) 「銀イオンの煙」で、「目に見えない」黒カビの原因菌を浴室まるごと除菌
当社の独自技術である「銀イオンの煙」が天井や換気扇の裏までいきわたり、見えない黒カビの原因菌をまるごと除菌します。
*全ての菌を除菌するわけではありません。カビを落とす効果はありません。
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(2) 使い続ければカビ取り剤を使わなくても浴室のキレイをキープ
2ヵ月に1回、定期的に浴室まるごと除菌すれば、カビ取り剤を使わない普段のお掃除だけでカビのないキレイな浴室を維持できるので、面倒なカビ取り掃除の手間が省けます。
*防カビ効果は浴室の環境により異なります。
(3) 使い方は水を入れてポンと置くだけでカンタン
付属のプラスチック容器に決められた量の水を入れて缶をポンと置くだけで煙が出てきます(勢い良くでるのは約10秒、5分後には完全に止まります)。そのまま90分以上放置した後、30分ほど換気をすれば除菌終了です。たったこれだけの作業で浴室をまるごと除菌することができます。
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(4) 除菌成分は身近で広く使われている銀イオン
銀は食器や制汗剤など、身近で広く使われる成分です。塩素不使用なので、子どものおもちゃやボディタオルなどの小物類も浴室に置いたままお使いいただけます。
■『ルック おふろの防カビくん煙剤』ラインナップ
商品名 :ルック おふろの防カビくん煙剤
発売年月日:2012年9月26日
商品名 :ルック おふろの防カビくん煙剤 せっけんの香り
発売年月日:2014年9月29日
商品名 :ルック おふろの防カビくん煙剤 消臭ミントの香り
発売年月日:2015年9月30日
■商品画像
https://www.atpress.ne.jp/releases/136821/img_136821_9.jpg
(左から)
・ルック おふろの防カビくん煙剤 1個パック
・ルック おふろの防カビくん煙剤 せっけんの香り 1個パック
・ルック おふろの防カビくん煙剤 消臭ミントの香り 1個パック
全ての香りタイプに、お得な3個パックがあります。
全てオープン価格です。
<消費者の方> お客様センター 0120-556-973