本来のキツツキに近い音を検討
ノックというマナーを可視化
しっぽ部分を押し音を鳴らす
素材の検討を繰り返し行った
“日本のデザイン力と技術力を世界に発信する”ものづくりを行っている同社は、次世代を担う学生に理論と実践を経験する機会を創る産学連携コンペティション「MUSABI Product Design Competition (MAUコンペ)」を武蔵野美術大学とともに開催しています。本商品はMAUコンペ2014入選作品であり、学生と同社の共同で商品化が実現しました。
■商品概要
名称 :+d キツツキ
価格 :1,800円(税抜)
カラー展開:全6色(ブラック/ブルー/ブラウン/レッド/ホワイト/
イエロー)
デザインプロダクトショップ KONCENT(コンセント)にて販売中
http://www.koncent.jp/?pid=107263475
音のサンプルはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=fmL4j5UIIX8
■背景・経緯
「ノック=コミュニケーション」と捉え、より楽しく行えるプロダクトを作りたいと考えていた大沢さん。キツツキが木をつく音は仲間同士のコミュニケーション手段でもあることに着想を得て、環境システム学科4年時の菊池誠教授による建築・環境デザイン演習で、「キツツキ」として製品企画を設計しました。それをブラッシュアップし、MAUコンペ2014に応募。入選後、アッシュコンセプトの担当者と打ち合わせを重ねながら、商品化に取り組みました。
どの角度からも鳥に見えるフォルムと、空間内に溶け込みながらドアノッカーとしてさりげない存在感があるデザインを検討。3Dプリンタによって多くの試作品を作成し、感性評価アンケート等を用いて心地よい音を実現する最小限の構造検討などの調整を繰り返し行いました。
■今後の展開
「環境システム学科で学んだシステム思考を元に、空間から考えるプロダクトデザイン手法でデザイン検討を行いました。また、橋田規子教授(デザイン工学科)研究室で学んだエモーショナルデザインの要素を多く取り入れ、両学科で得た知見の融合を試みました」と大沢さん。使い勝手や安全性、コスト面など、企業と調整を図りながら新しい製品をデザインする実践的な学びの機会となりました。
現在はアッシュコンセプト運営のデザインプロダクトショップKONCENT(コンセント)を中心に販売を行っており、今後はインテリアショップなどの販路開拓につなげていく予定です。授業をきっかけに、学生の熱意で実現した本プロジェクト。芝浦工業大学としても、意欲ある学生の想いに応えるため引き続きさまざまなサポートを提供していきます。