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川崎での地産地消に取り組み、「川崎から世界へ」を目指す、キムチ専門店「おつけもの慶」


3月26日(火)、キムチ専門店「おつけもの慶」を運営する有限会社グリーンフーズあつみは、自社の歩みや取り組みを紹介するラウンドテーブルを神奈川県川崎市で実施した。

ラウンドテーブルには、グリーンフーズあつみの代表取締役の渥美和幸氏が登壇。「おつけもの慶」を立ち上げた経緯を振り返った。家業のグリーンフーズあつみに入社した渥美氏は、青果の買付人に。配達先は地元川崎の焼肉店やキムチ専門店が多かったという。

そうした店の中には世代交代が上手くできていないところが少なくなかったのを見た渥美氏は、このままでは川崎の食文化であるキムチが次世代に受け継がれないのではないかと危機感を覚え、キムチを扱う自分のブランドを立ち上げることを考え始めた。

そんなとき、卸先の飲食店の料理人だった城野勝氏と出会ったことから、2003年に渥美氏はキムチ専門店「おつけもの慶」をスタートさせる。人通りの少ない場所でたった一坪の店から始め、当初は売り上げが低迷したものの、キムチの美味しさから多くの人々に支持されるようになった。

たった一坪の店に行列ができているということで話題となり、メディアにも取り上げられて「おつけもの慶」は人気店へと成長。現在では直営店7店舗のほか、FC店、協力店、大手スーパー、羽田空港、飲食店などでキムチを販売するようになった。

川崎でとれた野菜を美味しいキムチに

「野菜の数だけキムチがある」がモットーの「おつけもの慶」では、川崎の伝統野菜である「のらぼう菜」のキムチなども手がけ、地元での地産地消にも取り組んでいる。

今回のラウンドテーブルでも、川崎市の農業をテーマにしたトークセッションが行なわれた。登壇したのは、グリーンフーズあつみの渥美氏(写真中央の人物)の他、元防空壕という場所を使って「防空壕きくらげ」を作っている株式会社熱源の小山ひとみ氏(写真左側の人物)、「おつけもの慶」の商品も扱っているファーマーズマーケットセレサモス宮前店の店長の興津幸貴氏(写真右側の人物)。

トークセッションでは、川崎市の都市型農業が持つ「消費者と生産者の距離が近い」という特徴や、産地が近いことで鮮度のよい野菜が提供できるという強みなどが語られた。

渥美氏も鮮度がよい野菜だとキムチにしたときに野菜の持つ旨みがより引き出されると語り、新鮮な野菜の魅力を強調した。

トークセッション後には、グリーンフーズあつみの取締役の渥美朱美氏と「おつけもの慶」の工場長の土方彰氏によるキムチ作り体験のレクチャーも実施された。そこでは、「キムチに使う調味料ヤンニョムにフルーツとたくさんの唐辛子を使っている」、「白菜はカットの断面を少なくしてシャキシャキ感を保っている」といったキムチ作りのこだわりも聞けた。

店舗やネットでの販売のほか、自動販売機での商品の展開、積極的な催事への参加なども行ない、キムチが2018年には「かわさき名産品」、2019年には「かながわの名産100選」にも選ばれている「おつけもの慶」だが、今後の展望を聞かれた代表取締役の渥美氏は「川崎を、羽田空港を使う外国の人々に最後に立ち寄ってもらえる町にしたい」と述べ、キムチで川崎を盛り上げたいという夢を語った。

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