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シリアの武力衝突で135人死亡 イスラエルが軍事介入で混乱


 シリア南部スワイダでイスラム教系少数派のドルーズ派とスンニ派のベドウィン(遊牧民)の間で武力衝突があり、在英民間団体「シリア人権観測所」は15日、死者が135人に上ったと発表した。シリア政府軍が鎮圧に向かったのに対し、隣国イスラエルが「ドルーズ派保護」を名目に空爆で介入し、混乱が広がっている。

 ロイター通信によると、11日にドルーズ派の商人が誘拐されたことなどを発端に、13日に衝突に発展。シリア暫定政府は15日、衝突鎮圧のために軍をスワイダに送った。死者の中には暫定政府の治安部隊も含まれている模様だ。

 イスラエルは、ドルーズ派がイスラエル北部にも住んでいて自国の安全保障にもつながるとして介入し、スワイダに向かっていたシリア軍の戦車などを空爆したという。

 シリア暫定政権はドルーズ派とベドウィンが停戦で合意したと発表したが、昨年12月のアサド政権崩壊後、宗派対立や政情不安が浮き彫りになった。シリア外務省はイスラエルを非難した上で「自国領土と国民を守る権利を堅持する」との声明を出した。

 シリアの暫定政権は国内の治安維持に苦心している。3月には治安部隊とアサド前政権を支持する武装組織との間で衝突があり、1000人以上が死亡した。4月下旬から5月上旬にかけても、多数派イスラム教スンニ派とドルーズ派の武装組織がダマスカス郊外で衝突し、100人以上が死亡したとされている。【エルサレム松岡大地】

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