
兵庫県警兵庫署は地元のクラフトビール開発に関わったバーと協力して、「交通安全ノンアルビール」を作った。県警マスコット「こうへいくん」と「まもりちゃん」をあしらったラベルのノンアルコールビールで、飲酒運転防止を呼びかける狙いだ。
神戸市兵庫区で製造されているクラフトビール「和田岬ビール」のノンアルコール版。原材料に兵庫運河で採れた真珠貝の殻の粉末が使われている。海水の塩分を少し残して隠し味にしている。
飲酒運転撲滅につなげようと昨年末に署員が発案した。和田岬ビールの開発に関わったバー「BAR BUZZ」(同区小松通3)を経営する平井義也さん(44)に相談。平井さんは息子が区内の小学校に通学しており、「この地区は交通量も多いので飲酒運転を無くしたい」と協力を快諾した。
同署管内では、昨年1年間で自動車や自転車の飲酒運転事故が計4件あった。事故による死亡者はいないという。署の山本真也交通課長は「ノンアルコールビールを買うことや飲むことが交通安全について話すきっかけの一つになる。安全意識を高め、飲酒事故によって悲しむ人を減らしたい」と希望を込めた。
ビールは「BAR BUZZ」などで販売している。瓶入りのみで330ミリリットル。1本480円(税込み)。問い合わせは平井さん(090・9167・1993)【前田優菜】