一関工業高等専門学校、医療法人社団やまと、世嬉の一酒造との夢のコラボレーションが進行中です。
三機関タッグによるノンアルコールクラフトビールの開発
一関工業高等専門学校の中川裕子教授が主導するこのプロジェクトでは、医療法人社団やまとの在宅診療所の医師や管理栄養士、そして岩手県一関市の世嬉の一酒造と共に、栄養補助飲料として利用できるノンアルコールクラフトビールの開発を進めています。このノンアルコールクラフトビールは、三陸地方の栄養豊富な牡蠣を使用。免疫機能向上や皮膚の健康維持に欠かせない、体内で生成することができない必須栄養素である亜鉛や、発汗による塩分欠乏を補うためのナトリウムを摂取することができます。夏の防風用にも適しており、スポーツ後のリフレッシュ、ドライブ中の一息、パーティーでの優雅な時間など、様々なシーンでお楽しみいただけます。多角的な視点からの試作と検討
このプロジェクトでは、試作第3弾までを経て、現在の商品軸を見つけるためのアンケート調査を進行。その結果をもとに、現在は最終商品の作成を検討中です。試作第3弾に対する実際の消費者からのフィードバックを取り入れることで、より市場ニーズに合った商品作りを目指しています。今回の試作品第3弾は、亜鉛と塩分の豊富な三陸広田湾産の牡蠣のむき身と玄米、ゆずを配合。その結果、味の面では、「栄養補給目的の飲料としては比較的美味しい」「牡蠣の味がクセになる」などの評価を得るも、「ビールらしい風味が欠ける」との声も。これらの意見を踏まえて、ビールらしさを追求しつつ、栄養補助飲料としての機能性も保つよう、世嬉の一酒造では商品開発を進めています。クラフトビールとしての機能性の追求
建前から見れば、このノンアルコールクラフトビールはただの栄養補助飲料ではありません。「世嬉の一酒造」は着実に進化を遂げてきたビールブランド「いわて蔵ビール」を手掛ける企業で、同ブランドはその良質な商品からか、「WORLD BEER AWARDS 2024」において多くの賞を獲得するなど、品質の高さが全世界に認められています。そんな世嬉の一酒造が新たに開発を進めているノンアルコールクラフトビールは、独自の技術と知識を注ぎ込んだ一商品であり、新たなチャレンジとも言えます。クラフトビール好きな方にも、ビールアレルギーの方、運転中や一日の終わりのリラックスタイム、栄養補給が必要なスポーツ選手などにもおすすめの商品となることでしょう。まとめ
市場ニーズに基づいた開発と、消費者の意見を重視した試作の改良。そして、それらを経て着実に形になりつつあるノンアルコールクラフトビール。最終的には、一商品として市場に流通し、多くの人々の元に届けられるまでのプロセスが楽しみです。一関工業高等専門学校・世嬉の一酒造・やまと在宅診療所の夢のコラボレーションから生み出される、新たなるノンアルコールクラフトビール。その完成と共に、新たなビールの楽しみ方、あるいは栄養補助飲料としての新たな可能性を秘めた一商品が、私たちの日々を豊かに彩ることでしょう。関連リンク
一関工業高等専門学校 : https://www.ichinoseki.ac.jp/世嬉の一酒造 : https://sekinoichi.co.jp/
医療法人社団やまと : https://yamatoclinic.org/