
日本列島は17日、太平洋高気圧に覆われ、関東地方では今年初の猛暑日を記録するなど、広い範囲で厳しい暑さとなった。関東甲信や東海地方は6月上旬に梅雨入りしたばかりだが、しばらくは晴れる日が続く予想になっている。梅雨はどこに消えたのか。
「いわゆる梅雨の中休み。晴れる日が続いているからといって、梅雨明けしたということではない」
気象庁天気相談所の西峰雄所長は、そう説明する。
西所長によると、本州の南にある太平洋高気圧が勢力を強めながら北上しており、列島にかかっている梅雨前線周辺にあった雨雲を散らした。
前線の活動も弱まり、17日夜には前線が一時消失するとみられ、しばらくは全国的に晴れる日が多くなるという。
21日以降は本州付近に再び前線がのびてくる見通しで、今月下旬にかけて梅雨らしい天気に戻るとみられる。
西所長は「広い範囲でしばらく厳しい暑さが続くので、水分補給をこまめにするなど熱中症に十分注意して過ごしてほしい」と話している。【最上和喜】