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「Xデー」待ち構え イラン攻撃、情報機関モサドが極秘に準備


イスラエルは、イラン国内の核施設に対する直接攻撃を開始しました。この攻撃では、イラン革命防衛隊のトップを含む多くの要人が殺害され、イランの防空能力が大幅に削減されました。モサドは攻撃の準備として、ドローンや誘導兵器をイラン国内に秘密裏に持ち込み、攻撃の様子を捉えた動画も公開しています。攻撃の背景には、8カ月にわたる周到な準備があり、攻撃は200機以上の戦闘機と自爆型ドローンを使って行われました。この作戦は「ライジング・ライオン」と呼ばれ、脅威がなくなるまで続ける方針です。

 イスラエルは13日、イラン国内の核施設などへの直接攻撃を開始し、精鋭軍事組織・イラン革命防衛隊トップら多くの要人を次々と殺害した。かつてない被害を与えた攻撃の背景には、対外情報機関モサドなどによる周到な準備があったとされる。その内幕とは――。

モサドが「異例」の動画公開

 モサドは13日、イランで防空システムを攻撃する様子を撮影したとされる動画を公開した。

 このうち1本は、砂漠のような場所で2人の男性がしゃがみこみ、何やら作業に従事している様子から始まる。

 画面は間もなく空中からの映像に切り替わりそのまま軍事車両やミサイルに突撃していく様子が映し出される。

「Xデー」に向け8カ月間準備

 イスラエルや欧米のメディアによると、この攻撃は8カ月にわたる極秘の準備を経て実行に移された。

 まず、モサドの工作員がイラン国内に潜伏し、無人機(ドローン)や精密誘導兵器を運び込んだ。これらの兵器は、イラン各地に配置した車の中に積んで隠されていたという。さらに、首都テヘラン郊外には「ドローン基地」も構築された。

 工作員らは実行前に訓練を重ね、「Xデー」を待ち構えていた。

ドローンで防空網に打撃

 攻撃は未明、予告なく始まった。13日午前3時ごろ、イランのテヘランや中部ナタンツなど各地で爆発音が相次ぎ、煙が立ち上った。

 イスラエル軍の発表によると、このとき200機以上の戦闘機が、100カ所を超える標的を空爆した。

 その直前、工作員らは遠隔操作で各地に配置していた自爆型ドローンを起動させ、防空システムや対空ミサイルを攻撃。イランの対空能力に打撃を与え、空爆に当たるイスラエル空軍を支援する狙いがあったとみられる。

 テヘラン郊外では、イスラエルを標的にしていたとされるミサイル発射施設も破壊された。

標的把握し、要人殺害

 イスラエル軍はこの日の空爆で、軍幹部や核科学者など20人以上を殺害した。これらの要人の中には、夜間に自宅を空爆されて死亡した人物もいた。

 標的の動向は事前に詳細に把握していたとみられ、攻撃の精度の高さをうかがわせる。

「脅威が消えるまで続ける」

 「我々は自衛のため、獅子のように立ち上がった」。ネタニヤフ首相は13日の声明で、イランの核・ミサイル開発がイスラエルにとっていかに深刻だったかを強調した。

 「ライジング・ライオン(立ち上がる獅子)」と名付けられたこの作戦は、「脅威を取り除くまで続ける」という。【カイロ金子淳】

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