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皇族数確保の意見集約見送り 宮内庁長官「議論しっかり進めて」


安定的な皇位継承のための皇族数確保策について、今国会での意見集約が見送られる見通しとなり、宮内庁の西村泰彦長官は記者会見で皇族減少を大きな課題と述べ、議論を進めるよう促した。これまで国会での議論については静観の姿勢を示していたが、皇族活動の重要性を強調した。与野党は女性皇族が結婚後も身分を保持する案と旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族とする案を検討しているが、意見集約には至らなかった。

 安定的な皇位継承に向けた皇族数確保策の与野党協議について、今国会での意見集約が見送られる見通しを受け、宮内庁の西村泰彦長官は12日、定例記者会見で「宮内庁としてはコメントすべき立場にないが、皇族方の減少は大きな課題であり、それを踏まえた議論はしっかりと進めていただきたい」と述べた。

 西村長官はこれまでの会見でも「国会での具体的な議論の進め方、協議の内容についてコメントする立場にない」「議論を見守るしかない」などと述べ、表向きは静観する姿勢を貫いてきた。

 ただ、5月の会見では「皇室の皆さま方の活動は日本国民にとってかけがえないもの。それが減っていくというのは日本国民にとって大変不幸なことであると思う」と危機感を語っていた。

 与野党は、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する②旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族とする――の2案を軸に皇族数確保策を検討してきた。衆参両院の正副議長は今国会中の取りまとめを目指していた。

 皇室典範は女性皇族が天皇や皇族以外と結婚すれば皇室を離れると定める。女性皇族が結婚後も皇室に残る改正の必要性については与野党でおおむね認識を共有したものの、女性皇族の夫と子を皇族にするかどうかで意見の対立が続いている。【山田奈緒】

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