
「コメは買ったことがない」などと発言して事実上の更迭となった江藤拓農相の後任に自民党の小泉進次郎元環境相が21日、任命された。
交流サイト(SNS)では、自民党農林部会長として農協改革などに携わった経験がある一方で、「進次郎構文」と皮肉られることもある独特な言い回しがたびたび話題となる小泉氏に対する期待と不安が交錯した。
<選挙前の人気取りでしかない。実務経験が豊富な議員を後任大臣に据えるべき。>
<実は何も語っていない進次郎構文なら、失言もないかも…?>
<米袋有料化とかはやめてよ…>
小泉氏が農相に任命されると、X(ツイッター)では「進次郎構文」の他、「農協解体」や小泉氏の環境相時代に始まった「レジ袋有料化」など、小泉氏関連のワードが次々とトレンド入りした。
ちゃかすような投稿もあるなか、首相官邸で石破茂首相との面会後、「コメ担当大臣だという思いで集中して取り組んでいきたい」と意気込みを語りつつ、「いろんなお米を買う。息子も娘もまだ小さいので、ぱっと時短で(食事を)あげなきゃっていう時はパックご飯も買う」などと述べた。
<「メディアで使われやすく庶民の素朴な感情を摑(つか)む」言葉を見つけるのがうまいわ>
<庶民アピールのつもりなのか>
賛否が分かれた投稿も見られたが、批判が噴出した江藤氏の「コメは買ったことがない」との発言ほどではなかった。
「とにかくコメだ」
石破氏にこう厳命されたことを明らかにした小泉氏は今後、重責を担うこととなる。
実業家の堀江貴文氏は21日、自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画のなかで、小泉氏の党農林部会長としての経験に触れながら、その手腕に期待を示した。
「江藤大臣が辞任する理由は本当にくだらない話ではあるが、これをきっかけにして実は農業に詳しい小泉進次郎が日本の農政を、この危機的な状況の中で改革してくれるんじゃないか。農業改革にうってつけの人材だ」【川口峻】