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東京の精米店「分かっていない大臣だった」 後任浮上の小泉氏「心配」


江藤拓農相は「コメは買ったことがない」との発言をきっかけに批判を浴び、辞任を表明した。この発言に対し、東京都内の精米店からも「消費者の感覚や現場の実態を理解していない」と批判の声が上がった。江藤氏の発言は「飲み屋でのたわごとのよう」とも評され、地方の政治家特有の事情があったかもしれないが、大臣としての適格性が疑問視された。これにより、農家や卸業者のコメ価格上昇問題が一層深刻化している背景も指摘された。後任候補には、小泉進次郎元環境相が挙がっており、改革への期待と独特な発言スタイルへの警戒が混じる意見が見られる。

 「コメは買ったことがない」などと発言し批判を浴びていた江藤拓農相が21日、辞任を表明した。東京都内の精米店からは「消費者の感覚も現場の実態も分かっていない大臣だった。辞任は仕方ないだろう」との声が上がった。

 「発言にはびっくりした。飲み屋でのたわごとのようなものかもしれないが、肩書を忘れて言ってしまうのは脇が甘すぎる」。東京・原宿にある「小池精米店」の小池理雄(ただお)社長(53)は江藤氏の発言をこう振り返る。「地方の政治家ならば支援者からコメをもらうことはあるかもしれない。大騒ぎしなくても、と思う部分もあるが、大臣として続投してほしいと期待するほどではありません」

 昨年来のコメ不足の影響は肌で感じている。農家や卸業者による値上げは価格に転嫁せざるを得ない。販売先は飲食店が中心だが、「お客さんへの値上げの説明がやっと終わったと思ったら、農家さんや業者から『また値上げする』と言われることもある」。仕入れ先もコメの確保には苦労しており、「今月でおしまいです」と言う業者もいるという。備蓄米放出で流通量が増えたという実感はまだない。

 江藤氏の後任に浮上したのは、かつて農協改革などを打ち出した経緯がある小泉進次郎元環境相。小池社長は「改革マインドには期待している」としつつ、環境相在任中に「(気候変動問題に)セクシーに取り組むべきだ」と発言するなど独特の言い回しで話題になったこともあるため「何を言い出すか分からないという心配はある」と冷静な見方を示した。

 江藤氏は18日、佐賀市での講演で「私もコメは買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるんですね。まさに売るほどあります」「大変なんですよ、もらうのも。石とか入っているんですよ」などと発言していた。石破茂首相から厳重注意を受けた後、当初は続投する意向を示していたが与野党内で批判が強まっていた。【斎藤文太郎】

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