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韓国与党、大統領候補を韓前首相に差し替え方針 金氏は反発


韓国の与党「国民の力」は、6月3日投開票の大統領選に向けて、金文洙氏の公認を取り消し、韓悳洙前首相を新たな候補にする方針を示しました。韓氏はすでに国民の力に入党しており、党は世論調査で過半数の賛成を得られれば正式に公認候補に決めるとしています。この措置に対して金氏は強く反発し、「党の民主主義が死んだ」とコメントしました。世論調査では韓氏が支持を集めており、李在明氏率いる共に民主党との選挙戦略が注目されています。金氏は、届け出後の一本化を求めましたが党の判断は変わらず、選挙戦の行方が注目されています。

 韓国の与党「国民の力」は10日、大統領選(6月3日投開票)の候補について、金文洙(キム・ムンス)・前雇用労働相(73)の公認を取り消し、候補を交代すると決定した。そのうえで、新たな候補を韓悳洙(ハン・ドクス)・前首相(75)にするとの方針を示した。韓氏は10日、国民の力に入党した。

 国民の力は、党員を対象に10日、賛否を問う世論調査を実施する。聯合ニュースによると、過半数の賛成を得られれば、11日に韓氏を正式に党公認候補に決める。大統領選の登録(届け出)の締め切りは11日まで。

 国民の力の大統領選候補を決める予備選には11人が出馬し、金氏が勝ち抜いた。予備選には参加していない韓氏が無所属での出馬を表明していた。

 党執行部による強制的な措置に対し、金氏は10日「我が党の民主主義は死んだ。違法な措置に対し、ただちに政治的、法的措置に取りかかる」と激しく反発した。

 2人とも立候補すれば保守系の票が分散し、世論調査などでリードする進歩系野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏(61)がさらに有利な展開となる可能性が高い。

 支持率などを問う民間の世論調査では韓氏が金氏を上回る結果が多いことなどから、国民の力執行部は韓氏を公認候補とするシナリオを描き、世論調査の結果に基づく一本化に応じるよう、金氏に強く求めてきた。だが金氏が激しく反発し、交渉は決裂していた。

 届け出の終了後にどちらかが出馬を取り消して一本化することも可能だ。このため金氏は、2人とも届け出をして論戦を行った後、世論調査に基づいて一本化を図るよう求めていた。国民の力幹部は10日、「最近実施した世論調査で党員の87%が届け出前の一本化を求めていた」と説明した。

 コリアリサーチなど4社が共同実施し8日に発表した世論調査では、李氏が他の候補をリードしている。李氏、金氏と保守系野党「改革新党」から出馬予定の李俊錫(イ・ジュンソク)氏(40)の対決構図では、李在明氏43%、金氏29%、李俊錫氏7%だった。一方、李在明氏、韓氏、李俊錫氏の対決では順に44%、34%、6%となった。国民の力は、李俊錫氏も巻き込んだ保守勢力の結集を図る方針。【ソウル福岡静哉】

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