
フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、取締役会を開いた。元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルに端を発する問題を受け、フジとフジHDの取締役相談役を務めた日枝久氏(87)が退任するなど経営陣を刷新。日枝氏の退任理由についてフジHDの金光修社長は「別に聞いていません」と語った。報道陣の取材に応じた金光氏とフジの清水賢治社長との主な一問一答は以下の通り。【デジタル報道グループ】
――日枝氏は企業風土を作ってきた方。その風土が今回の一連の問題に与えた影響について。
◆(金光氏)風土との因果関係を決めつけるのは難しい。長く在籍していたので影響力があるのは当然だが、今回の事案とどう関係あるのか明快にここで言うことはできない。
◆(清水氏)企業風土を作ったとつくったとおっしゃるが、(フジが設置した)第三者委員会の調査範囲だと思っている。そこで何らかの指摘がされるのかどうか、報告を見たい。
――退任は日枝氏自身から申し出があったということか。
◆(金光氏)私のところに連絡があり、辞任するということを伝えてきたということしかない。
――理由は。
◆別に聞いていません。
――いつごろか。
◆明快には申し上げられないが、そんなに前でない。
――1カ月以内か。
◆そうです。