
兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に対する文書での告発に絡み、関連する情報を日本維新の会所属の兵庫県議が政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、維新を離れた3県議は10日、県議会の新会派「躍動の会」を結成したと発表した。「躍動」は斎藤氏が県政のキャッチフレーズにしており、斎藤氏支持を鮮明にするとみられる。
メンバーは増山誠(46)、白井孝明(41)、岸口実(60)の3氏。増山氏が幹事長に就任する。3人が10日、インターネット番組に出演し、明らかにした。増山氏は「(斎藤氏の)政策に非常に共感する部分がある」と語った。
2024年11月の兵庫県知事選では、維新県議団が元参院議員の清水貴之氏(50)に出馬要請したが、増山、白井両氏は斎藤氏を公然と支援した。
維新県議団長だった岸口氏は、知事選期間中に立花氏に情報提供したとして、除名処分を受けた。増山氏は県議会調査特別委員会(百条委)の秘密会の音声データを立花氏に提供▽白井氏は立花氏に電話で情報提供したうえ、百条委の報告書の採決で反対――したことなどから、それぞれ離党勧告を受けた。増山氏は離党が認められ、白井氏は離党届を出している。【山田麻未、栗田亨】