
ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、ウクライナ和平を巡りトランプ米政権が欧州諸国との溝を深めている現状を踏まえ「西側諸国の分断が始まっている」と指摘した。またウクライナの軍事行動を支持する国々は早期和平の必要性を示していないと批判し「和平(への道のり)は依然として険しい」と述べた。ロシアメディアが報じた。
ペスコフ氏は、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が決裂したことについて「(全レンスキー氏は)外交能力の完全な欠如を示した」と述べた。その上で「ゼレンスキー政権は平和を望んでおらず、戦争を継続したいのだ」と主張した。
さらに「二国間関係の正常化の観点から(米国との)対話を続けている。それをせずして、他の問題を議論することは難しい」として、米露関係の改善を優先する方針を強調。「当初から設定されているすべての目標を達成するために(ウクライナでの)特別軍事作戦は継続する」と述べた。