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反トランプ派の重鎮が引退表明 「政治的嵐に耐えられる」と奮起促す


米連邦議会の上院共和党を長年率いたミッチ・マコネル議員は、2026年の上院選に出馬せず、今期限りでの退任を表明しました。マコネル氏は長年共和党の院内総務を務め、トランプ大統領時代には大型減税や最高裁人事で協力しつつ、外交や安全保障で過激な政策の「歯止め役」としても機能していました。しかし、近年の健康問題や、党内でのトランプ氏の影響力増大と共にマコネル氏の存在感は低下しています。彼は引退表明の際に、上院の伝統を守り、超党派での議論を続ける重要性を訴えました。

 米連邦議会の上院共和党を長年率いたミッチ・マコネル議員(83)は20日、2026年の上院選に出馬せず、今期限りで退任すると表明した。強権化するトランプ大統領に是々非々で対応できる数少ない重鎮は、引退表明の演説で「私の残りの任期中、政治的な嵐が押し寄せるかもしれないが、上院なら耐えられると希望を持っている」と同僚議員に奮起を促した。

 マコネル氏は近年、議会で転倒したり、記者会見中に突然黙り込んだりするなど、健康不安が表面化していた。24年に長年務めた上院党トップの座を退いており、今期限りでの引退は既定路線だった。

 20日に議場で行った演説では「上院には明文化された規則や合議の規範がある。今も政治的な少数派が議論を求められる場だ」と指摘。党派対立が深刻な米政界にあって、超党派で議論する上院の伝統を守るよう促した。

 マコネル氏は2大政党の上院トップとしては最長の約18年間、共和党の院内総務を務めた。第1次トランプ政権では、政官界に知己が乏しいトランプ氏と大型減税の実現や連邦最高裁人事などで協力。「党利」重視の議会運営が党派対立を深刻化させたとの批判があったが、外交や安全保障で極端な政策変更の「歯止め役」にもなっていた。

 ただ、2期目に入ったトランプ氏の党内での影響力は以前より増しており、指導部を退いたマコネル氏の存在感は低下している。【ワシントン秋山信一】

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