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中村哲さん死去5年 同級生が小学校で講演「読書好きの少年だった」


アフガニスタンで人道支援を行っていたペシャワール会の中村哲さんが亡くなってから5年が経ち、彼の中学時代の同級生である和佐野健吾さんが西南学院小学校の児童に向けて講演を行いました。和佐野さんは中村さんの人柄を「おとなしく、読書好きで勉強ができた」と振り返り、彼の活動がキリスト教の影響を受けていたことを語りました。また、中村さんが困難な状況の中でハンセン病の治療に当たった経緯も紹介されました。この講演を聴いた児童も感銘を受け、自分も困っている人を助けたいと話しています。

 アフガニスタンで人道支援活動に取り組むNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表だった医師の中村哲さん(当時73歳)が、武装集団の凶弾に倒れてから4日で5年。中村さんと西南学院中(福岡市)で同級生だった西南学院小(同)の元校長、和佐野健吾さん(77)が4日、同小の児童に講演し「素晴らしい友人だった」と語った。

 同小は約3年前から、中村さんについて取り上げる授業を命日に合わせて開いてきた。

 和佐野さんは中村さんと3年間同じクラスで「哲ちゃんはおとなしく、おもしろい、読書好きの少年だった。勉強はよくできたが運動音痴だった」と当時を振り返った。中村さんの活動は中学在学中に出合ったキリスト教に影響されたところがあったといい「誰も行かないようなアフガニスタンで、誰もやりたがらないハンセン病の治療に当たった。学校での出合いが彼の人生を変えた」と話した。

 講演を聴いた6年、大西湊さん(12)は「医者なのに井戸を掘るなんて、普通はできない。自分も困っている人を助けたい」と話した。【池田真由香】

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