秋の味覚・サンマが2日、千葉県銚子市の銚子漁港で初水揚げされた。昨年の3・5トンを大幅に上回る約50トンの水揚げがあり、港は久しぶりに活気づいた。
水揚げしたのは、同市漁協所属の「第37傳丸(でんまる)」(167トン)。銀色に輝く新鮮なサンマは首都圏などに運ばれたほか、市内の鮮魚店にも並んだ。
同船の辻野貴晴・通信長(46)によると、10月29~31日に津軽海峡東方の公海で漁獲した。1匹当たり100~110グラム台が中心で脂の乗りもいいという。入札価格は1キロ276~489円だった。辻野さんは「燃油代が悩みだが、魚体のいいサンマがそろった。これが続けば来年も期待できる」と話した。【近藤卓資】