北朝鮮の国防省報道官は31日、北朝鮮が同日朝、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射試験を実施したと発表した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が伝えた。発射試験には金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記も立ち会ったという。
同通信は「戦略ミサイル能力の最新記録を更新し、世界最強の威力を持つ戦略的抑制力の信頼性を誇示した」と評価した。
金氏は今回の発射が「最近、意図的に地域情勢を激化させ、共和国の安全を脅かしてきた敵に我々の対応意志を示すのに合致する適切な軍事活動だ」と主張。米韓同盟を強化する取り組みなどが「核戦力強化の重要性を一層際立たせている」と強調した。
韓国軍合同参謀本部は同日午前7時10分ごろ、北朝鮮が平壌近郊から日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと発表していた。日本の防衛省によると、飛行時間は北朝鮮のミサイルとしては過去最長の約86分間だった。【ソウル日下部元美】