
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、与正(ヨジョン)党副部長は3日付の談話で、米海軍の原子力空母カールビンソンが2日に韓国南部・釜山に入港したことについて「北朝鮮に最も敵対的で対決的であろうとする意思を隠さずに見せている」と反発した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が4日、伝えた。
米空母の韓国寄港は第2次トランプ政権発足後初めて。与正氏は、米軍が空母や戦略爆撃機などを「常時配備の水準で朝鮮半島地域に投入している」と指摘。「前政権の敵視政策を継承し、政治・軍事的挑発行為を段階的に拡大・強化している」と批判した。
その上で、北朝鮮の核戦力強化の「正当性と必要性をより一層浮き彫りにしている」と主張。米国が示威行為を継続する場合は「威嚇的行動を増大させる選択を慎重に検討する」と警告した。【ソウル日下部元美】