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横浜強盗殺人 22歳容疑者「税金滞納し『ホワイト案件』に応募」


横浜市青葉区で75歳の後藤寛治さんが殺害された事件で、神奈川県警は22歳の宝田真月容疑者を強盗殺人の疑いで逮捕し送検した。宝田容疑者はSNSで短期間で稼げる「ホワイト案件」に応募し、指示役からの指示に従ったと供述している。彼は途中で犯罪に関わっていることに気づいたが、個人情報が指示役に把握されているため、怖くて抜け出せなかったと述べている。共犯には他に2人がいたが、知り合いではないとし、事件の際は自身の車で彼らと後藤さん宅に向かった。警察は他の関与者として藤井柊容疑者を追っている。

 横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が殺害された事件で、神奈川県警は19日、千葉県印西市、自称・個人事業主の宝田真月(まづき)容疑者(22)を強盗殺人容疑で逮捕し、20日に送検した。宝田容疑者は「税金の滞納が数十万円あり、短期間で稼げるアルバイトをSNS(ネット交流サービス)で探した」と供述し、指示役から秘匿性の高い通信アプリで指示を受けていたと説明しているという。

 神奈川県警は、首都圏で相次ぐ闇バイトに応募した実行役による強盗などの事件との関連を調べている。

 逮捕容疑は、仲間と共謀し10月15日ごろ、後藤さん宅に侵入。後藤さんに暴行を加えて殺害し、現金約20万円を奪ったとしている。容疑を認めているという。

 県警によると、宝田容疑者は「SNSで『ホワイト案件』という投稿を見つけて指示役とつながった」と供述。指示役側に自身の身分証などを送って個人情報を把握されたため、「途中で犯罪に加担することに気づいたが、仕返しや家族に危害が加えられるのが怖くて抜け出せなかった」と話しているという。

 また、実行役は自身を含めて3人で、他の2人とは「知り合いではない」とも説明。後藤さん宅については「指示役から場所を指定された」といい、自身の車で他の2人と共に後藤さん宅に向かったと供述している。宝田容疑者の関与は、付近の防犯カメラに映った車の映像などから浮上した。

 後藤さんは16日に住宅内で遺体で発見された。粘着テープで手足を縛られ、口を塞がれていた。死亡推定時刻は15日ごろとされる。

 後藤さん宅からは現金約20万円が奪われていたが、さらにネックレスなど数点(時価計約30万円)もなくなっていたという。

 後藤さんを縛っていた粘着テープからは、千葉県市川市の住宅から住人の女性(50)を連れ去ったとして、17日に千葉県警に監禁容疑で逮捕された住所・職業不詳、藤井柊(しゅう)容疑者(26)の指紋が検出された。神奈川県警は、藤井容疑者も横浜市の事件の実行役の一人とみて行方を追っていた。【宮本麻由、横見知佳】

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