天皇、皇后両陛下は5日、国民スポーツ大会の総合開会式に出席するため、特別機で佐賀県に入られた。佐賀空港(佐賀市)で山口祥義知事らの出迎えを受け、にこやかにあいさつを交わした。空港には地元の幼稚園児ら県民が集まっており、両陛下は笑顔で手を振り、歓迎に応えていた。6日まで滞在する。
両陛下そろっての佐賀訪問は2002年に嬉野市で全国育樹祭が開かれて以来22年ぶり。天皇陛下お一人では、全国高校総合体育大会が開かれた07年にも佐賀を訪れている。
今回、佐賀県で開かれる国民スポーツ大会は国民体育大会から名称変更して開かれる初めての本大会。通算で第78回の大会になる。
両陛下は5日、SAGAスタジアムで総合開会式に出席し、宿泊先ホテルで大会関係者と懇談する。
6日はSAGAアリーナでバレーボールの試合を観戦した後、鹿島市のJR肥前浜駅にある利き酒体験スペース「HAMA BAR(ハマバー)」に足を運ぶ。駅は「酒蔵ツーリズム」の拠点になっており、酒蔵の街として地域のにぎわい創出に取り組む人々と交流する。【山田奈緒】