岡山県美作市の観光農園で、県特産の高級ぶどうのシャインマスカットやピオーネがゲットできるクレーンゲーム機「ぶどうキャッチャー」が話題になっている。【今東理恵】
設置されているのはイチゴやブドウの果物狩りや販売を行う観光農園「美作農園直売所」(同市奥)。料金は1回100円。ゲームセンターでおなじみのクレーンゲーム機の中には、プラスチック容器に入ったとれたてのシャインマスカットやピオーネ(農園販売で500~1000円相当)が見える。取り出し口には衝撃を吸収してくれるタオルが敷かれ、果物への愛情が伝わる。
社長の河合佑樹さん(34)によると、「もっと果物を身近に感じてほしい」と、2023年1月に同園が作る1粒1000円のイチゴをクレーンゲームで始めた。当初は社内での評判は今ひとつだったが、訪れた人たちの間で話題となり、白桃、ブドウと季節ごとの果物に入れ替えながら現在に至っている。
今ではクレーンゲームのためにわざわざ訪れる人もいるそうで、この夏の白桃キャッチャーには期間中の1カ月で約3000人が挑戦した。
1回でゲットする人もいるが、「あまり得意ではない」と話す河合さんでも3~4回で成功するそうで「ぜひチャレンジして」と話す。河合さんは「ゲームやソフトクリームなどで果物のおいしさを知るきっかけになればうれしい」と語る。
ぶどうキャッチャーは10月中旬まで。ブドウ狩りは予約制で大人1500円から。問い合わせは美作農園(0868・74・3887)。