兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は19日、県議会で斎藤知事に対する不信任決議案が可決される見通しであることについて、「最後は斎藤知事の判断になると思う」と述べた。報道陣の質問に答えた。
吉村氏は7日に斎藤知事と電話し、自ら辞職して県民の信を問うべきだという考えを伝えている。吉村氏は19日に「僕自身の考えは直接伝えたし、維新の考え方も明らかにしている。僕が『こうすべき』というのはないだろう」と述べ、不信任案の可決後の対応は、斎藤知事自身が決めることだとの考えを示した。
19日は県議会9月定例会が開会し、物価高騰対策などのための補正予算が成立後、斎藤知事に対する不信任決議案が提出され、同日夜にも全会一致で可決される見通し。不信任案が可決された場合、斎藤知事は辞職・失職か議会解散の選択を迫られる。【東久保逸夫】