愛知県警西尾署は11日、交通事故を起こして相手にけがをさせたとして自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で逮捕した無職男性(30)について、誤認逮捕だったと発表した。
同署によると、11日午後2時半ごろ、愛知県西尾市内の県道を走行していた乗用車が電柱に衝突後、対向車の2トン貨物車とぶつかり、貨物車の運転手の男性が左脚を負傷した。
同署は愛知県碧南市の無職男性が乗用車を運転していたとみて事情聴取。男性は「自分は運転していない」と訴えたが、目撃情報などから現行犯逮捕した。しかし、その後、現場を離れていた実際に運転していた別の男性が「自分が運転していた」と話したため、誤認逮捕だったことが判明した。
誤認逮捕された男性は約1時間半にわたり身柄拘束された。同署は運転していた男性から同容疑で事情を聴いている。
西尾署の纐纈靖央副署長は「このような事案を起こし誠に遺憾。誤って逮捕した男性に大変申し訳ない。今後署員への指導を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。【大原翔】