愛知県蒲郡市は11日、同市ボートレース事業部次長の男性職員(59)が法律で禁じられた舟券購入を繰り返したり、市の関係予算で購入したクオカードなどを私的な支払いに使っていたりしたとして懲戒免職処分にしたと発表した。処分は10日付。
市によると、この職員は「ボートレース蒲郡」を運営する同市で競艇場の宣伝、警備などの業務を統括する立場だった。法律でレースに関係する自治体職員などは舟券購入を禁じられているにもかかわらず、2019年度ごろから勤務時間外にボートレースチケットショップなどで月2、3日程度、舟券を購入していた。
また、18年度ごろからファンサービスなどに利用される宣伝用クオカード39枚(約2万3000円相当)をコンビニなどで私的に使ったり、23年度には警備対策用の金券60枚(約5万4000円相当)を換金して自分の飲食の代金支払いに充てたりしていた。
記者会見した鈴木寿明市長は「職員の綱紀粛正に努める」と陳謝した。市は同部の他の職員についても舟券購入がないか調査中。同部に配属された職員は法令順守の誓約書を提出する決まりという。【永海俊】