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百条委が兵庫知事の喚問を決定 証人尋問でパワハラ疑惑問う


 兵庫県の斎藤元彦知事によるパワーハラスメントなどの疑惑が文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)は2日、斎藤知事に対して8月下旬に実施する証人尋問への出頭を求めることを決めた。複数の疑惑が指摘されている中、まずはパワハラの有無に絞って知事本人の証言を得る方針だ。

 告発文は元県西播磨県民局長の男性(7月に急死)が3月に作成し、一部の県議や報道機関に送付していた。パワハラをはじめとする七つの疑惑について記されており、斎藤知事は当初、「内容はうそ八百」と否定。5月には県人事課が、文書について「核心的な部分が事実でなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」とする内部調査結果を公表していた。

 告発文は、知事が出張先で20メートルほど手前で公用車を降りて歩かされたことに立腹して職員らを怒鳴ったなどパワハラと受け取れる言動について記述。これに対し、斎藤知事は6月下旬の定例記者会見で「業務上の指導の範囲内で適切に指導・助言している」と弁明し、辞職を否定している。

 元局長が百条委に向けて作成し、調査資料に採用された陳述書でも、職員に対する新たなパワハラ疑惑が浮上している。百条委は職員約9700人にアンケート調査を実施しており、今後被害を訴える証言が出てくる可能性がある。【中尾卓英、山田麻未】

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