新潟市は19日、全国有数の消費額を誇るラーメンをPRする「ラーメン愛いっぱい（一杯）プロジェクト」を開始すると発表した。「大盛り無料」などの特典が受けられるカプセル入り玩具が無作為に出てくる「ガチャガチャ」を設置。人気ラーメンが印刷されたキーホルダーが入っており、市は今回のPR事業で、ラーメンの観光資源活用を狙う。
新潟市は2021年の総務省家計調査で、ラーメンの世帯当たり年間消費額が全国トップに輝いた。ただ22～23年は山形市に続く2位に甘んじ、中原八一市長は「（消費額で）また1位になりたい。力を合わせて盛り上げたい」と期待を込める。
カプセル入り玩具はキーホルダータイプで、全部で10種類。表面に市内10店舗の名物ラーメンが印刷され、裏面には「大盛り無料」など対象店舗で使える特典が付く。特典は来年2月末まで何度でも利用可能だ。“当たり”のカプセルには対象店舗で使用できる食事券1000円分も入る。ガチャガチャは佐渡汽船新潟港ターミナルや新潟空港など市内12カ所に設置され、1回300円で購入できる。
またしょうゆ、みそ、カレーなど多様な味の「新潟5大ラーメン」を紹介したガイドブックも作成。市民アンケートを参考に、市内の全8区から70軒の名店を選出した。店ごとに麺の太さや味の特徴を写真入りで詳しく紹介している。約5万部を作成し、観光施設やホテルなどで配布予定。ガイドブックに掲載しきれなかった200以上の店舗を紹介するデジタルマップも作成した。【神崎修一】
