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白川和子、アジア旋風巻き起こした「怨泊」は「子宮物語」 ミイラの乳吸うシーンにショック


中国映画「怨泊 ONPAKU」初日舞台あいさつで笑みを浮かべる白川和子(撮影・村上幸将)

白川和子(76)が19日、東京・新宿武蔵野館で行われた中国映画「怨泊 ONPAKU」(藤井秀剛監督)初日舞台あいさつで、オカルトジャンルに初挑戦した作品を「子宮物語」と評した。香港で初登場3位を記録し、マレーシアなどで全国50館で拡大上映などアジアで話題を呼び、ついに日本で公開されたが、劇中で演じたミイラの乳を吸うシーンを振り返り「ショックだった」と吐露した。

「怨泊 ONPAKU」は、11年の米映画「コンテイジョン」などハリウッド映画にも出演経験がある、香港の俳優・歌手のジョシー・ホー(49)が、藤井秀剛監督(49)とタッグを組んで製作。インバウンドでにぎわう都市TOKYOを舞台に、ホー演じる香港で不動産関係のCEOとして働くサラが、古びた一軒家の民泊に宿泊することになってしまったことから起こる恐怖、そして怨念と因縁が絡み合い、そこから逃げることができなくなってしまう物語。白川は、サラが泊まるインパクを経験する老婦人の絹代を演じた。

撮影は18年、そして一部、追加でコロナ禍の21年に日本で行われた。白川は作品について聞かれ「サスペンスドラマは撮っていたんですけど、オカルトはなくて、何なんだろうと…ええっ? と」と当初は戸惑いがあったと吐露。「台本を何回も読んでいくにつれて、私が思ったのは“子宮物語”。行き着くものは母性なんだなと…地球じゃないよ、子宮だよ!」と客席に呼びかけた。

司会の伊藤さとりから「ラスボス感が…」とツッコまれると「ラスボス? 今の若い人の言葉についていけず、調べましたよ。監督に全てお任せした意味では楽でした」と笑みを浮かべた。

印象的なシーンについて聞かれると「どのシーンも衝撃…とおりゃんせの歌を歌って、えっ? と思った。あと、ミイラのおっぱいを吸うのはショックだった」と振り返った。劇中に、白川演じる絹代が、ミイラ化した女性の乳を吸う、カルト宗教の儀式を描いたシーンがあり「思うのは、人をヒヤッとさせるのに…快感がありました」と笑みを浮かべた。

◆「怨泊 ONPAKU」 香港で不動産関係のCEOとして働くサラ(ジョシー・ホー)は、恋人と別れた後、休日を兼ね東京で不動産開発用の土地を購入する計画を立て来日。不動産業者の担当は、しばらく会っていなかった弟のショーン(ローレンス・チョウ)で、手配したホテルは手違いで予約されていなかった。サラは老婦人の絹代(白川和子)が民泊として経営する古びた家に泊まったが、不気味な部屋の中で女を痛めつける男の不気味な光景を目にする。現実だと証明するため、畳をはがすと床下には白骨が…。警察の生活安全課の小山田(高橋和也)は鑑識医の妹・真由美(黒川智花)から骨に何者かの指紋が付いていることを聞き、独自に調べ始める。指紋は雑誌記者の金村のもので、骨は猿のものだったが大量の寄生虫が発見された。上司の杉崎(菅原大吉)から一連の件を刑事課に回せと言われるものの無視して調べていく。

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