米東部ペンシルベニア州で13日に起きたトランプ前大統領の銃撃事件で、NBCニュースは14日、同州に住んでいたトーマス・クルックス容疑者(20)が、地域の射撃クラブに所属していたと報じた。
クルックス容疑者は百数十メートル離れた建物の屋上からトランプ氏を半自動小銃で狙撃したとみられているが、射撃クラブで銃の扱いに慣れていた可能性がある。クルックス容疑者は事件直後に大統領警護隊に射殺された。
報道によると、クルックス容疑者は、スポーツとしてライフル射撃などを練習するクラブに所属していた。AP通信によると、事件当日には、射撃をテーマにした人気ユーチューブチャンネルのロゴが入ったTシャツを着ていた。
クルックス容疑者は地元の公立高校を卒業後、介護施設で働き、仕事ぶりは真面目だった。高校では理数系科目の成績優秀者として表彰されたこともあったという。
事件で使用された半自動小銃は、容疑者の父親が合法的に購入したものだった。連邦捜査局(FBI)などは、動機の解明を進めている。【米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー秋山信一】